*里山に湧く紅茶色のモール泉でプチ湯治*川渡温泉山ふところの宿みやまひとり宿泊記 | 現役アナウンサーの温泉専門家 植竹深雪

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*里山に湧く紅茶色のモール泉でプチ湯治*川渡温泉山ふところの宿みやまひとり宿泊記

温泉番付で東の横綱の鳴子温泉
(ちなみに西の横綱は別府温泉)

 

温泉愛好家や東北の方には鳴子温泉って、
湯の良さに沁みて、痺れて。
気づけば沼ってしまうという中毒性のある温泉郷だけど…

別府ほど全国区で知名度があるかというと
現状としてはそうでもないよなー、もっと盛り上がって欲しいなあといつも思う。

湯のよさに感動し、
気ままに過ごせて、
作りすぎていない街の素朴さも魅力的。

行ってみたら心地よさにハマり
心身ともにリフレッシュが叶うところのひとつなんですよね。

ここは沼ですよ、沼!

 

😊

 

とはいえ
ひなびていて、歴史を重ねてきた湯宿(つまり古い)も多くて。

温泉愛好家やツウでもなければ、
ちょっとハードルの高さを感じてしまうかもしれない、というのもわかる気もする。

だいぶ前のことだけど、

鳴子デビューした時、湯のよさは実感できるけど、
ひとりで泊まる勇気はないなーと思った時期もあったし。

なので

今回は鳴子初心者さんにオススメできるなーと思う湯宿のうちのひとつ

 

川渡温泉 山ふところの宿みやま

 

こちらの湯宿に先月、10年以上ぶりに再訪してきまして。
やはりここはのんびりとプチ湯治にいいなー、
もしかしたら鳴子初心者にも刺さるのでは?と思ったので
今回このブログにまとめようと思います。

 

ちなみに鳴子ビギナーさんでしたら
東鳴子温泉にある旅館大沼もオススメしたい。

*紅葉の母里の湯と種類豊富な内湯でプチ湯治*東鳴子温泉旅館大沼

 

山ふところの宿みやまの特徴

♨️しっかりおもてなしがしたいからと宿泊は1日3組限定

♨️ぬる湯モール泉がサイッコーに気持ちよくて昇天

♨️自家製のお米や味噌にこだわり、食からも養生が叶う

チェックイン

久しぶりの川渡温泉。

そして、川渡のモール泉が大好きなのにだいぶご無沙汰していたみやま。
(ごめん、中鉢に浮気しがちだった)

 

先月の湯旅時はわたしにしてはめずらしく
公共交通機関のみで鳴子入りをし、鳴子を楽しんだのでした。

理由は最近鳴子にできた昼飲みできるお店に行きたかったというのと、
忙しないハンター的な湯巡りではなく、
のんびり湯巡りをしたい気持ちだったから。
(そのお店もかなり素晴らしかったので、早めにブログにまとめたいな…)

 

川渡温泉駅からは送迎してくださるので
到着時間を事前に告げて、迎えにきていただいたのでした。

ご主人にお迎えに来ていただいたのですが
「以前いらっしゃっていましたよね」と。

来たのはだいぶ前(10年くらい前)だし
以前はひとり泊ではないからわたしの名前で予約はしていなかったけど…
顔見て思い出して下さり、覚えていただけていたのはやはり嬉しいものですね。

 

チェックインは15時〜
チェックアウトは11時とちょっとゆっくりできるのも嬉しい。

 

宿帳を書いて
お部屋へと案内していただきました。

本館・湯治部屋

部屋数は本館と増築した別館と合わせて、現在は5室。

以前は別館に泊まったけど
ひとり泊だと基本的には本館の湯治部屋指定とのことです。

平日で空いていたら別館も大丈夫かもしてないけど…

帳場のからすぐの階段を上がり2階へ。

”けやき”のお部屋に一晩お世話になります。

それでは中に入りましょう〜!

お布団はすでに敷いてあるスタイル。

途中で上げ下げに来ないのは大歓迎なので嬉しいな、と。

古さはあるけど
清掃がしっかり行き届いているし
お部屋の広さもひとりなら十分。

最近こちらの湯宿ではワーケーションを積極的に受け入れたいとのことで
事前申し出により、デスクや照明を広縁部分に設置してくださいます。
(無料)

この日は抱えていた締切前原稿もあったしやることも結構あって。
ワークがしたかったので、デスクをお願いしておきました。

椅子やデスクの高さも申し分ないし、
Wi-Fi環境も安定していて、集中できる環境でしたよ。

湯治部屋なのでお部屋にキッチンとレンジなどもありました。

 

もちろん食器類も豊富で。

・・・ここに住める、ってか住みたい。

 

浴衣類、
必要なタオル類や歯磨きセットも置いてあります。

おなじみの鳴子ゆべし。

これ、

まんじゅうの餅皮がもちもちしていて黒糖味なのと、
中の白あんとつぶつぶの残るクルミが絶妙なコラボで大好き♡

お茶と共にいただいて
少しゆっくりしてから温泉へと向かいました。

 

温泉前のカテキン摂取はかなり大事。
通常時の7倍吸収するワケですからね。
逃してはもったいないなと。

温泉

温泉は1階にあって、男女別内湯のみ。

再訪でも
やはり温泉に向かうアプローチってワクワクするんですよね。

それではいざ入湯〜!

浴室内モール泉特有の香りが充満していて。

いい香り。
癒されるー!

5〜6人サイズの湯船には
よきモールが滔々と注がれていて。

オーバーフローしています。

紅茶色したモール泉。

体温ほどの不感温帯のぬる湯。

サイコーに気持ちいい〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!

 

いつまでも入っていられるし
湯で癒されるをかなり実感できて、シアワセ。

 

だけどしばらく湯に浸かっていると
じんわりポカポカしてきて、汗ばんできます。

浴室内の木の温もりもあたたかいし、
湯もかなり癒し系で。包容力あるなあ。

湯でカラダのコリがほどける感覚。
たまらん。
至福感たっぷり。

 

この日、
他にも宿泊している方がいて
3室全て埋まっていたけど温泉は終始誰にも合わず。

ゆっくり過ごすことができました。

湯上がり後、ラウンジでまったり……

何も考えずここのソファーでぼーっとして過ごす時間。

このひとときもたまらなく、しあわせなひととき。

何もしないが正義でいられる場所って本当にありがたいな、と
しみじみ思ったのでした。

 

 

夜もずっと解放してくれていたから夜な夜な浸かって。
ぬる湯を堪能しまくったけど、朝お目覚め温泉にも行きまして。

朝の温泉のご機嫌がものすごくよかった〜!

 

いつでも新鮮な湯の証のアワアワは見えたけど、
朝の湯船のアワアワっぷりにはめちゃくちゃ感激しました!

 

温泉が生きているんだなあ、ということを実感。

素晴らしすぎる。

温泉情報

●泉質:単純温泉

●泉温:38.2℃(使用位置36.8℃)

●pH 7.8

●メタケイ酸 158.4mg

●成分総計:774.9mg/kg

夕餉

時刻は18時30分。

夕餉の時間になりました。

 

1階のお部屋でいただきます。

 

それぞれ空いているお部屋を使っていて。
他の人とも会わずに、ひとりでゆっくりお食事を楽しむことができました。

ささ。それでは地酒をいただきまして。
乾杯をしましょう。

かんぱーい

\(^o^)/🍶

 

宮城らしいきれいな食中酒。
やっぱりおいしーい!

 

わらびのお浸しとか根菜の煮物とか
どこかホッとするおかずが並んでいて。

からだに沁みわたるー

 

しみしみのお麩も出汁に癒される感がありました。

地酒はやっぱりその地で飲むとウマさが全然違って。

この地酒は雪渡りも控えめな華やかさが心地よくてうっとり。
そしてきれいで、食事の邪魔をせず飲み疲れしなくて。

自然とピッタリペアリングできるようになっているなーと実感。

 

食が太めなわたしでも物足りなさはなく、大満足です。

 

ごちそうさまでした。

朝餉

お目覚め温泉をたっぷり味わって。

ゆっくりめの朝ごはんをいただきます。

 

自家製のゆきむすびがツヤツヤで。

ごはんが本当においしい!

絶妙な温泉玉子や漬かり具合が絶妙な漬物とピッタリ。

食べかけで歯型までついていてごめんなさい。

でもこの笹かまにしそと梅が大好き。

この梅の程よい酸味が絶妙なんですよー。

 

朝餉も沁みるおいしさでした。

 

感想・まとめ

何もしたくない。

ひたすら温泉で癒されたいを叶えてくれる場所。

紅茶色のモール泉がぬる湯で極上で。

湯が本当に気持ちよくて、からだが歓喜していることを実感できて。

ご自愛。

養生のひとときが叶う湯宿だなあと、再訪してみて改めて実感しました。

湯治部屋は古さはあるもののきれい維持管理されているから
わたしは全然気にならないし、
湯治デビューとしてもオススメしたいなと思うけど、

もしかしたら古いのはイヤっ!という方とか、
露天風呂至上主義だったらミスマッチかもしれない・・・

 

ご主人やスタッフさんの温かなおもてなしにほっこりし
プチ現実逃避したい気持ちの時に
ここに駆け込みたいな、と思った湯宿でした。

 

先月行ったばかりだけど、
また極上モール泉を味わいに再訪したいな。

住所 宮城県大崎市鳴子温泉字要害91
tel 0229-84-7641
WEB https://yado-miyama.com/
日帰り入浴 現在不可 要問い合わせ
ひとり泊 可能(本館の湯治部屋のみ)
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