*国の有形文化財登録。創業300余年の老舗名旅館*湯河原温泉源泉上野屋ひとり宿泊記 | 現役アナウンサーの温泉専門家 植竹深雪

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*国の有形文化財登録。創業300余年の老舗名旅館*湯河原温泉源泉上野屋ひとり宿泊記

湯河原温泉って、
駅から徒歩圏内にも温泉宿がいくつかあるけど
メインはやっぱり宮上エリアだと思うのです。

このエリアにいくつかお気に入りの宿はあるけど
(オーベルジュ湯楽とか)

先日は”名建築”で”名湯”を堪能すべく

源泉上野屋に投宿しました。

 

湯河原駅から奥湯河原行きバスに乗って約10分。

”温泉場中央”バス停で降りて奥の路地に50mほど進むと
湯宿が見えてきます。

 

遠くから見てもとても素敵だけど
近くで見るとさらに素敵。

玄関棟からときめきました。

とても美しい。
唐破風、見惚れてしまいます。

旅情をかき立てるなあ。

源泉上野屋の特徴

♨️国登録有形文化財に指定

♨️江戸時代から続く湯河原一の老舗旅館

♨️自家源泉掛け流し こだわりの湯使い

♨️老舗旅館だけど家族経営ならではの温かなおもてなしが刺さる

長きに渡り、大切に守られてきた湯宿。

清掃が行き届いていて、美しい廊下が目を惹きました。

 

玄関入ってすぐ左にある帳場にてチェックインの手続きを。

時世柄ここで館内の説明や注意事項などを聞いて。

アサインしていただいたお部屋へと移動します。

帳場の前にある、書斎のお部屋。

ここも雰囲気があってものすごく素敵。

窓ひとつとってもとても絵になるあな、と。

 

 

ちなみに

上野屋は創業は江戸時代で300年以上の歴史を持ち、

建物は本棟(昭和5年築)、
別館(大正12年築)、
玄関棟(昭和11年築)の3棟すべてが国の有形文化財として登録されています。

アサインしていただいたお部屋。

4階のお部屋だったので
階段をいくつか登る箇所がありまして。

これも名建築ならでは、ですね。

結構お部屋まで遠かった・・・
(足腰の弱い方は事前に問い合わせると低層階にしてくれるかも)

でも名建築に風情のある階段ってよく合うなあ、と。

 

お部屋の様子

階段を登って、登って、登って・・・

お部屋に到着しました〜

51号室です。

 

コロナ禍ではすっかり定番。
お布団はすでに敷いてあります。

大大大歓迎。

必要なものは全てお部屋に揃っていました。

小さな冷蔵庫があるのもとても嬉しい。

 

Wi-Fiは館内あちらこちらに配置されていて
4階のお部屋でもサクサク。
全く問題なし。

ここでワークもできました。
(バゲットのリモート収録もできるほど)

貸切風呂へ

なかなか運動になるお部屋だなあと正直思ってしまったけど
でも貸切風呂はすぐお隣。

温泉好きにとってはとてもラッキーなお部屋でした。

\(^o^)/

貸切風呂は2つあって。

空いていればいつでもどうぞ〜のシステム。

貸切露天風呂「千歳」

2〜3人サイズでこじんまりしています。

目隠しあるけど
緑が差し込む雰囲気がステキだなあ、なんて思いながらの湯浴みでした。

無色透明だけど
わずかにとろっと感もある湯は肌にとにかくよく馴染んで。

めちゃくちゃ気持ちいい!

泉質特有の香りに包まれて。
至福のひととき。

もうひとつの貸切露天風呂「藤木」

サイズが大きいのもあると思うけど
こちらの方が若干ぬるめ。
(それでもアチチ湯だけど)

ここも目隠ししっかり。

少しぬるめだから
ゆっくり浸かるのにピッタリで。

まったり温泉で寛ぎました。

貸切露天風呂の脇にある階段をさらに登ると・・・

こんなに素敵な休憩処がありました!

昭和初期に造られ当時そのままの雰囲気を残し、
客室を休憩室に改装したのだそうで。

 

なんだか

このお部屋で寛いでいると
文豪家、または姫になった気分になりますね〜

 

素敵。
素敵。

奥には足湯がありました。

この足湯、
山々の移ろいを眺め、
そして沢音を聞ききながらほっこりできて。

本当〜に、のんびり癒されるなあ。

 

とても気持ちいい足湯でした。

温泉は1階にも2つあります。

六瓢(むびょう)の湯。

はじめは男女別ですが
後に(夜以降)空いていればいつでもどうぞの貸切風呂になります。

どちらも縁起の良いひょうたんの湯口。

コンパクトサイズだけど
湯の良さをダイレクトに感じられるのはこのサイズなんですよね。

美肌修行的によき湯船です。

源泉上野屋の温泉は

アチチの源泉を冷ましたものと
高温の源泉を季節によって調整をしてブレンドをして
42℃くらいにしているとのことで。

源泉を活かしているので
芒硝・石膏が混じる美人の湯(硫酸塩泉)のよき泉質を
あますところなくたっぷり湯浴みできるのが最高すぎるな、と。

マジで気持ちいい。

そして

オーバーフローもすごい。

 

お肌が蘇生されていく感。

しっとりもちもちのお肌になり
弾力やハリがアップしたなあと実感でいた湯でした。

温泉の成分、
カルシウムが付着したひょうたんの湯口が愛おしい。

もふもふ。萌えました。

 

でもマジでアチチなのでご注意を、です。

温泉情報

●泉質:ナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩泉

●泉温:81,5℃ (使用位置42℃)

●pH  8.5

●成分総計:1832g/kg

後日、食事付きで再訪

投宿した日はリモート収録もあったし
(時間が夕方指定だから夜ごはんは無理かなあと)

湯河原の温泉街は
飲食店も多くて食事に困らないので素泊まりで宿泊をしたんだけど、

クラフトビールの角打ちカドヤにて

「上野屋に素泊まりなんてもったいない!金目鯛おいしいのに!」

と角打ちにいたお客さんたち3人くらいに揃って言われちゃいまして。

 

そうか。
そうなのか。

 

やっぱりはじめは食事をいただくべきだったのか・・・
と後悔をしたので結局また翌週に泊まり直して。

2食付きでいただきました。

 

季節の懐石料理。

しみじみ奥が深い味わいで。

やっぱり金目鯛の煮付けは見た目よりは濃すぎず、
美味でした。

 

一夜あけて。

朝ごはんは8時一斉スタートです。

朝のおなじみのラインナップ。
干物とかまぼこが出る辺りはやっぱり神奈川の湯宿だなあと。

お味噌汁が鍋にたっぷり。

自分で温めて好きだけどうぞ、のスタイルでした。

感想・まとめ

名建築で名湯がぴったりの源泉上野屋。

老舗なのに重苦しい雰囲気は全然ないし
温かなおもてなしがとても刺さる素敵な湯宿でした。

湯がマジでいい!
湯に対するこだわりもすごい!

温泉好きにはたまらない、嬉しい湯使いにひたすら感動しました。

古いのはエモいなと思うし
窓枠も館内の雰囲気もアートでもあって。

歴史を重ねたからこそ醸し出す美しさがものすごく素敵でした。

上野屋いいなあ。

結局立て続けに来てしまったけど
館内4つの温泉をじっくり味わい尽くせて。

シアワセな湯宿時間を過ごすことができました。

 

今度は季節を変えてまた再訪したいな。

 

 

住所 神奈川県足柄下郡湯河原町宮上 616
tel 0465-62-2155
web
https://www.uenoya-net.jp/
日帰り入浴 1000円
*土曜除く 午後2時〜5時 要問い合わせ
一人旅 可能 (基本的に土曜日以外)
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