長門湯本温泉恩湯日帰り入浴記|モダンに生まれ変わった山口最古の温泉
第二回湯道文化賞を受賞した
長門湯本温泉 恩湯(おんとう)
2020年3月にリニューアルオープンした
日帰り温泉入浴施設です。
恩湯は600年ほどの歴史を持ち、山口県最古の温泉ですが
山口県屈指の名湯なのでして。
山口県で多く味わえるトロトロの強アルカリ性温泉の湯ですが
恩湯もトロトロで湯のよさに感動します。
以前の素朴なお姿を知っているだけに
(島根の温泉津とか有福を彷彿させるような感じだったなぁ)
生まれ変わった恩湯はオシャレでスタイリッシュなのが
ちょっと不思議な気持ちもちらほらあったけど
やはりここは山口の温泉において
特別な存在だと思うし
山口入りしたならばここへはぜひ行きたいし、行ってほしいと思うところ。
行ってみて
ほんとよかった!
湯はいいし
湯づかいも素晴らしくて。
やはり山口を代表する名湯だなぁと改めて思ったのでした。
入口にあったこちら。
ちゃんと湯のコンディションをご紹介してくださっているようです。
毎日しっかり管理していて、このように見せてくれているのっていいですね。
この日の泉温は39.5℃ pH9.4
行ったのは先月だし、春とはいえまだまだ肌寒いので
ぬる湯でも39.5℃と人肌より少し熱めくらいの湯っていいなぁ。
この時点で湯への期待はだいぶ高まりました。
ささ。中へと入りましょう〜〜
館内の様子
平屋が美しい建築。
香川の仏生山温泉を建築した岡昇平さんが建築デザインしたもので
少し前には湯河原の万葉公園にできた惣湯も手がけています。
岡さんがデザインした温泉施設は美しいだけではなくて、
シンプルでスタイリッシュでオシャレだけどどこか温かさを感じるんですよね。
湯河原の惣湯は以前ブログにまとめていますので
どんなところか気になる方はこちらをどうそ〜
入浴料は券売機で購入します。
大人990円。
スマホのメモによると
以前は確か大人200円だったので
だいぶ値上げした感があるけど
まぁこれだけオシャレな建築ができているわけだし
コストもかかっているだろうから仕方ないですね・・・
温泉は男女別内湯のみ
*撮影禁止ですが、取材撮影させていただいた写真を使用します
温泉は内湯のみで露天風呂はありません。
まず内湯に入るとカランがあって
その奥に湯殿があるという造り。
身を清めてから湯に入るという意味から隔てられています。
ここが以前共同浴場だったということをすっかり忘れるくらいスタイリッシュ!
(今は会社化しています)
値段も日帰り温泉ではちょっと高めな印象を持つ価格ですし
平日なこともあってか、終始誰も浴室にはいらっしゃらず。
温泉へ
それでは温泉に浸からせていただきましょう〜〜
なんだか神々しさを感じる浴室。
恩湯は約600年前、
大寧寺の定庵禅師が住吉大明神からのお告げによって発見した
“神授の湯”と伝えられてる温泉なので
その住吉大明神様が祀られています。
すごい造りだなぁ。
それでは入湯させていただきます。
心地よいぬる湯だけど
湯に浸かっているとじわじわ汗ばんでくる・・・
湯は自然湧出。
目の前の岩の割れ目から湯が湧出し
湯船に注がれています。
さらに浴槽の下からも湯がぷくぷく湧いていて。
足下湧出、素晴らしすぎる。
無色透明。
わずかに感じる硫黄臭がして。
源泉温度より温度が高い39℃ちょっとの湯、
からだがほどけていくかのようで
めちゃくちゃ気持ちいい〜
とろんとろん。
今回の湯でも湯の良さはしっかり感じられたけど
さらに湯のコンディションの良さを実感できるのは
5月〜11月頃の非加熱で入れる時、ですね。
わたしが下関とか長門方面の山口入りするときは
だいたいとらふぐ目当てなことが多いから冬ばかりだけど
夏にも来て、非加熱の湯に入ってみたいなー
単純温泉ではあるけど
硫黄分も感じたし
硫酸塩泉にもだいぶ寄っていた湯。
なので
湯上がり後もしっとりさを感じたし
美肌温泉っぷりをしっかり実感できました。
湯のよさに感動。
温泉情報
・泉質:アルカリ性単純温泉
・源泉温度:39℃(そのまま使用)
・p H 9.9
・成分総計:0,1719g/kg
恩湯食
スーパー銭湯のような食堂チックなものはなかったけど
軽食や生ビール、ソフトクリームなどがありました。
メニュー
素敵な場所だし
少しここでクールダウンをすることに。
車の運転があったので生ビールはなし。
山口の小野茶を使ったほうじ茶ソフトクリームをチョイス。
わたし、ほうじ茶スイーツがかなり大好きで
地元のほうじ茶ならさらに気になる、ということで決めたけど
ほうじ茶がかなり濃厚!
ほんのりではなくてガチでお茶を感じて
好みの味。
めちゃくちゃおいしーーーい!
ほうじ茶好きならぜひ食べてみてほしいなぁと思う、
かなりオススメ。
感想・まとめ
これからこの地で歴史を重ねていく、新生恩湯。
湯のよさをしっかり感じられたし
本当に湯が尊いと思った温泉でした。
山口入りしたならば恩湯ははずせない。
美肌修行の湯としてもオススメです。
住所 | 山口県長門市深川湯本2265 |
tel | 0837-25-4100 |
web | https://onto.jp/ |
営業時間 | 10時〜22時 |
定休日 | 毎週第三火曜日(祝日の時は変更もあり) |