熱海が復活!大人気の秘密
写真は熱海にある「横山大観ゆかりの宿大観荘」の、
お部屋から花火大会を見たときのものですが、
ここから見る花火がとてもきれいなんです。
そして喧騒を避けているのでゆっくりマイペースに見られる♡
熱海の花火大会は、4月から12月まで春夏秋冬行われています。
(詳しくはこちら→★)
さて。
個人的にだいぶ前から熱海の人気には目をつけていて、記事にもしたことがありますが、(All Aboutの記事→★)
ここのところ熱海が人気とテレビや雑誌でもよく特集を組まれ、
熱海人気の秘密だとか理由を挙げているのを見るようになり、
実際熱海には平日でもたくさんの人が訪れています。
今年の春、平日に熱海に行ったら2件のお宿で日帰り入浴をお断りされてしまうほどで。改めて人気を実感しました。
わたし
NPO法人エイミックが認定する熱海の温泉の資格、温シェルジェを取得し熱海温泉と観光のエキスパートと認定していただきましたが、この資格取得時の講習会のお話を聞いて、ここからも熱海人気の秘密をひも解くことができたと思っています。
様々な角度から熱海学や温泉学を学びましたが、その中の講師の一人が熱海生まれで育ち、一旦熱海を出たけど戻ってきたと言う方のお話から。
熱海愛を持って、熱海を活性化させるために頭を捻り、実際に行動して、
やっと結果が出てきたのだそうです。
キーワードは「依存脱却」
これまでは旅行会社の企画旅行で団体利用も多かった熱海。
今やネット社会で個人で予約を比較し検討して取る時代の中で、
団体客狙いの大型旅館や老舗旅館はこれまでのスタイルでは集客ができない中、アラフィフ以下の若手中心に斬新なアイデアを自分たちで企画。
具体的にお宿は
若い人にも来てもらえるように気軽さを提供。素泊まり宿の増加。泊食分離。
まちづくりとしては、熱海を盛り上げる様々なイベントの企画、空き店舗の再生などを行ってきた、株式会社machimori代表の市来広一郎さんの尽力もすごいし、
移住して増えた若い人たちのマンパワー、アイデアも素晴らしい。
どんどんアイデアを形にして、いいサイクル生み出しているなぁと思いました。
コンサルをしていてもよく思うことですが、
依頼された方の多くは元々団体客を相手にかなりの利益を出していたところばかりで、集客ができない今をただ「時代のせい」と、半ば諦めのお宿様が本当に多いです。
時代を嘆いてもなかなか変わらない、それどころか赤字も膨らむ。
でも目を背けてどうにもならなくなってしまっている・・・
何かのせいにしてはいけないなぁと本当に思うのです。
衰退し、廃墟の街と言われたこともあった熱海。
でも、それを熱海は自力で変えた。
時代のせいにもせず、行政とタッグを組んで一体となって変革。
それがじわじわ形になって、人が集まるようになりました。
お台場やハワイにありそうなカフェもどんどん増えているし、
温泉宿も海と一体化しかかのような感覚になるインフィニティ温泉も、どんどんオープンし増えています。
駅前通りの熱海プリンも、その前のラーメン屋さんも平日でも行列がない日がありません。
若い人たちがその視点で若い人を呼ぶ魅力を作り、あちこちでアピールし、人を呼び、いいサイクルを、生み出している・・・
そして熱海に住んでいる人たちが熱海愛をしっかり持っている。
これが復活した、人気の秘密なんだなあと
日帰り入浴を立て続けにお断りされた時に、ふと思ったことでした。