そもそも美人の湯・美肌の湯って何?
写真は、島根県にある湯の川温泉で
日本三大美人の湯のひとつとして言われています。
(あと2つは、和歌山にある龍神温泉と群馬県にある川中温泉)
美人の湯 または 美肌の湯ってそもそも何なの?
そうお思いの方が多いのではないでしょうか?
わたしも以前思いました。
そもそも温泉に魅了されたきっかけは、めんこいテレビにいた頃、
雑誌や本で見かける「美人の湯」というキーワードに興味を持ちまして。
その頃は温泉ソムリエも今程普及していないし、
理屈として「美人の湯」は分かりませんでしたが、
実際に北東北で雑誌やムック本で「美人の湯」と書いてあるところには
ほとんど足を運び、湯浴みをしました。
なかには相性が合ったのか、
とてもお肌が潤うなぁとかしっとりすべすべが持続し
ハンドクリーム要らずの日が続いて、嬉しいびっくり!とか。
やはり効果を感じられたら嬉しくて。
すっかり病みつきになり、温泉の虜になったのです。
その後は温泉ソムリエに始まり、
入浴指導員など各種温泉に関する資格を多数取得。
あちらこちらで勉強したことでだいぶ理解できるようになりましたが
では美人の湯って一体何なのでしょうか?
(ここまでの前置きが長かったですね。。。)
泉質による美人の湯
そもそも温泉の効能や効果として公式に認められているのは、「療養泉」と呼ばれるもので、現在10の泉質があります。
多くある泉質の中で美人の湯として広く言われているのは、
●炭酸水素塩泉→ 皮膚の乳化によって石鹸のように肌の汚れを落としすべすべ
●硫黄泉→別名美白の湯 シミを薄くしたり肌のトーンUPに期待
●硫酸塩泉→コラーゲン生成のサポートのような役割で肌のハリや弾力UPに期待
の3つ。
さらにpH(水素イオン濃度)が7.5以上のアルカリ性の温泉
と言われているのですが、
浴感としてpHは、8.5以上くらいから美容液のようにトロトロが感じられます。
ph11越えの温泉は、特にトロットロで
温泉に入り比べていなくても、浴感の違いがはっきりわかるかと思います。
このアルカリ性単純温泉を加えて 四大美人の湯の泉質と言われることも
最近は多くなりました。
ただし注意点をひとつ。
pHの値が高い強アルカリ性の温泉は肌の角質除去はとてもありがたいのですが
汚れなどと一緒に保護する潤い成分も落としてしまうので、
湯上り後の保湿ケアは忘れずに
おまけ メタケイ酸
メタケイ 酸とは、一言で表すと「美肌の元」で天然の保湿成分です。
そもそも温泉1kg中に100mg以上「メタケイ酸」が含まれていると美肌効果が高いと言われているもの。
この成分は泉質名ではなく美容成分のひとつで、
温泉分析書には「非解離成分」の欄にメタケイ酸の含有量が記載されています。
なので温泉に掲示されている「温泉分析表」を見るとわかるものなのですが
これが美肌に導くいいサポート役なのです。
まとめ
いろいろ理屈も含めて説明したので
?
と途中でお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが
要するに美人の湯をまとめると
ただ美肌の湯や美人の湯に浸かるだけで、
●アンチエイジング
●美白
●お肌のハリや弾力がアップ
●しっとり保湿が持続
などなど
嬉しい効果が期待できるということになります。
ただし基本的には「源泉かけ流し」であることも
大事なポイントになるので付け加えておこうと思います。