温泉入浴のマナーについて
自宅のお風呂と違う温泉。
ここではみんなが同時に気持ちよく、そして心地よく入浴するため、
やはりルールが存在します。
と言っても難しいものではなくて基本的なことなのですが・・・
「湯やカランを汚さないこと」
●かけ湯はしっかりと。たっぷりしましょう。
→心臓から遠い足元からたっぷりと上に向かってかけ湯をします。
温泉の温度にも慣れるという事からも必要な事なのです。
●髪はしっかりまとめましょう。
→いくらシャワーを浴びて髪を洗ったとはいえ、髪が温泉に浸かっているのはちょっと・・・ですよね。
●歯磨きは洗面所で
→これ、意外と多いのですが口から吐いたものを洗い流したとはいえ、カランで踏むのはやはり気持ちい物ではありませんので、洗面所でしましょう。
「のぼせや湯あたりしないよう安全に入ること」
●長湯は禁物
→泉質、湯温にもよりますが基本的には、温泉マークが表しているように15分程度がオススメです。(ほどほど、じっくり、さっと)特に湯あたりしやすい、酸性泉・硫黄泉・放射能泉は特にご注意を。
●十分な休憩後に入浴を
→日帰り旅行でも宿泊の旅行でも、移動によるストレスや疲れで体は結構ダメージを受けています。空腹で入浴は絶対NG!危ないですよ。
ちなみに温泉旅館に泊まるとチェックイン時、またはお部屋にお茶とお菓子がありますが、これはただのおもてなしということだけではなくて、空腹を避けて入浴することも意味しているものなのです。
しっかりいただいてから温泉へ行きましょう。
その他地域・泉質によるルール
全国各地湯旅をしていると様々な温泉に出会いますが、
特に共同浴場では、その温泉ならではのルールもあるようです。
例えば、
別府温泉の共同湯では特に、「温泉のフチには座らない」
これは、フチは温泉の枕を意味しているそうで、そこにお尻をのせるのは失礼ということなのだそうです。
あと、
那須にある鹿の湯にて。独自ルール、暗黙のルールがあります。
まずここではかけ湯を大人200回、子供100回のかぶり湯から。
そして、温度帯が違う浴槽がいくつかあって46℃と48℃(男子)の浴槽では注意が必要です。
・46℃のところでは我慢できなくなったら声をかけて出ること。
・48℃のところでは、途中で湯を揺らすと火傷の危険性があるため、1人ずつ。
泉質によるルール
草津温泉の共同浴場ではいくつか観光客にも無料で開放している温泉がありますが、草津温泉は高温で刺激が強い酸性泉なので、
ここでもむやみに動かない、というのが思いやりです。
動いて湯が揺れると、熱いので。
あとここ数年人気がある「炭酸泉」
スーパー銭湯にある高濃度炭酸泉は、人工的にアワアワを添加しています。体に付着するアワアワがとても気持ちいいですよね。
ただ、このアワアワは動いて波を立ててしまうと流れて消えてしまう場合があるとのことですので、静かに入ってじっくりと温泉を堪能しましょう。
共有しているもの。
同時に入っている方への気配りや思いやりを持って安全に快適に、
楽しく温泉に入るためにもルールを意識して入浴したいものですね。