*パチパチ弾ける天然炭酸泉*桟(かけはし)温泉旅館ひとり宿泊記
県民割も普通に行っているし
駅や街、温泉街を見ても普段の休日も連休中も人が多い印象なんだけど
湯旅でまわっていると
地域や県によって対応の温度差が結構あると感じるなあ、と。
お宿の日帰り入浴ができるかできないか、でも
結構測れるなあと思うのです。
同じ長野でも北信エリアは日帰り入浴が結構復活しているけど
南信エリアはまだまだガードが固くて。
先週でも結構立て続けに日帰り入浴はお断りされました。
…仕方ないことなんだけど、やっぱり悲しい。
***
眼の前は木曽川が流れる自然豊かな一軒宿
桟(かけはし)温泉に投宿しました。
松本駅からレンタカーを借りて
宿入り前に2つ立ち寄り温泉したけど、
早めに宿入りをして
宿の温泉をたっぷり味わい尽くしましょう、と
16時前にはチェックイン。
やっぱり夏にはひんやり温泉!
お宿名物の炭酸ひんやり温泉をたっぷり味わい尽くすぞ〜と
チェックイン前から堪能する気満々だったのです。
桟温泉の特徴
♨️自然豊かで、静寂に包まれた秘湯のお宿
♨️希少価値のある天然炭酸泉を楽しめる
♨️ひんやり温泉(冷鉱泉)とポカポカ加温温泉の交互浴が秀逸
♨️木曽地域でしか出回らない地酒がとても豊富に揃っている
館内の様子
チェックインは15時〜、
チェックアウトは10時と宿によくある標準時間。
日帰りでも長い時間解放してくださるし
以前日帰りで来たことがあったけど
ここは宿泊をしてみたいなあと思っていたのです。
温冷交互浴をしまくって
こだわりの地酒をいただいて。
ウダウダして過ごしたいなあと。
温冷交互浴の効果。
疲労物質の乳酸を排出することで疲労回復効果があると
温泉を研究している先生方が仰っておりますし。
日頃も特にたいしたことはしていないけど、
生きているとそれなりに疲れって結構出ているのですよねえ。
温泉にて疲労物質とさようならして。
スッキリしたいなあという魂胆です。
中に入ると吹き抜け、天井が高くて素敵なんだけど、
新しさとレトロが入り混じっているというか何というか・・・
ザ昭和なパチンコゲーム機や
昭和臭漂うお洋服も販売されています。
お部屋の様子
お部屋は全部で9室。
だけど全室は使用していない様子。
この日アサインしてもらったのは、
2階の”あすひ”のお部屋でした。
歴史ある湯宿だし
古さはあるけどきれいで清潔感があるお部屋。
Wi-Fiもストレスなく繋がるし快適。
…なんだけど、お部屋に冷蔵庫はありません。
浴衣とか歯ブラシセットなどは用意されていました。
トイレは共有だけどシャワートイレだし
遠いなあとか、不便さは感じず。
お部屋の窓から
眼下に見えるのは木曽川。
美しい景色が広がっています。
温泉へ
少しお部屋で休憩して。
それではそろそろ温泉のごちそうをいただきに行きましょう〜と
温泉へ向かいました。
温泉は別棟にあります。
温泉へと向かう通路も雰囲気があって素敵。
温泉は男女別内湯のみ。
以前(10年くらい前)は、露天風呂もあったけど
加温の燃料費の関係でずっと使用していない状態でした。
残念ではあるけど
でもここは秀逸のひんやり炭酸泉をじっくり味わいたいのだから
ノープロブレムです。
久しぶりの再会。
ひんやり温泉に浸かって攪拌すると
一気に濃いみかん色に。
源泉温度は13℃。
でも加温浴槽との仕切りがあるあたりには
ポカポカ温泉が流れてくるので温度はもっとありますが
それでもしっかりひんやりします。
炭酸泉のひんやり温泉だけど(冷鉱泉)
アワアワは目に見えて付くわけではなくて。
でも特有のピリピリ感はあるし
からだもじわじわ血の巡りがよくなっているのを感じて・・・
はああああ
めちゃくちゃ気持ちいい!
鉄分たっぷり。ミネラル豊富。
この湯は以前火傷やかぶれによく効くからと
「薬水」と呼ばれていたのだそうで。
ずっと浸かってると程よい疲労が出てくるくらい
パワフルな温泉ではあるんだけど、
とにかく交互浴がまじで最高で。最高すぎで。
永遠にループしていられる・・・と思ったほど。
実際、結構長い時間温泉を楽しみました。
大きな窓からのぞく緑の景色もとても素敵。
シャンプーはLUXでした。
広い脱衣所にはレトロなマッサージ機が2台ありました。
ここにご自由にどうぞの化粧水類はありません。
とても清潔感はあって。
きれいに維持管理されていて。
気持ちよく使うことができました。
温泉情報
●泉質:単純二酸化炭素冷鉱泉
●泉温:13℃
●pH:5.3
●成分総計:1999mg/kg
夕餉
夜ごはんは18時30分から。
1階にある食事処として使っているお部屋に行きます。
お部屋ごとに分かれていて
しっかりディスタンスは取られていましたよ。
ビールは大瓶のみなので
すぐに日本酒をいただくことしましょうと
スタッフのおねえさんに聞くと・・・
地元のお酒「中乗りさん」の生酒を
あるだけ見せてくださって。
迷ったけど
純米吟醸生貯蔵酒「風越青嵐」に。
これ。大正解!
きれいだけどふんわり後からほのかに華やかさも出てきて。
精米歩合55%
バランスの良さを感じた1本でした。
お食事ともピッタリ。
お食事は地元の食材を使った”山里懐石料理”
旬の食材、お肉の鍋が身体に沁みるおいしさだった・・・
鍋のタレも豆乳胡麻ダレで少し酸味もあって。
このタレがかなり好みに刺さりました。
漬物もどれもとってもおいしい!
他に信州牛石焼のプランもあったけど
豚もとてもおいしかったし大満足でした。
朝餉
夜も交互浴をたっぷり堪能し
朝もお目覚め風呂でこれまた浸かってきてからの朝ごはん。
夜と同じ食事処、同じ場所です。
サラダや焼き魚、豆腐と
朝のスタンダードなお食事の皆さんが並び、
納豆なしの温玉あり。
サラダのドレッシングもここで作っているのかな?
夜の鍋のタレとは違うけど
これも豆乳ゴマドレッシングみたいだけど
オリジナルな感じがしました。
ドレッシング、おいし〜い。
漬物も味噌汁も
1つ1つがおいしいなと思った朝ごはんでした。
感想・まとめ
以前日帰りでは利用したことがあったから湯の良さは知っていたけど
やはりひんやり温泉とポカポカ温泉の交互浴が最高すぎた・・・
無限にループできる、と結構たっぷりループしました。
お食事の評判も良かったからぜひ泊まってみたいなあと思ったけど
泊まってみてスタッフの皆様、女将さん、若旦那と
皆さんのおもてなしが距離感もいいし、とても刺さるものだったなあと。
木曽でしか飲めない日本酒も豊富だし
食事もおいしかったし
やはりここは泊まってみて良かったなあと思ったのでした。
昭和レトロたっぷりだし
至れりつくせりのサービスを望む方にはミスマッチかもしれないけど
ご自愛のためによき湯に入りたい、と
温泉の湯にこだわる方ならオススメだなあと思う湯宿です。
帰り、お見送りの時に女将さんがプチ土産をくださって。
何だか田舎の親戚のお家にお邪魔したかのような感じがするなあと。
刺さるし、沁みる宿でした。
住所 | 長野県木曽郡上松町大字上松1350-3 |
tel | 0264-52-2276 |
web |
http://www.kiso.ne.jp/kakehashi.ag/ |
日帰り入浴 | 9時〜21時 |
入浴料 | 600円 |