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*塔ノ沢の老舗旅館で建築美と美肌湯に酔った日*塔ノ沢温泉福住楼ひとり宿泊記
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関東の人は特になじみ深いし、みんな大好き箱根温泉。
温泉地人気ランキングで上位の常連の箱根温泉だけど
一言で箱根と言っても、場所も違えば湯も違くて。
箱根十七湯(二十湯)
湯も宿もさまざまな表情を見せてくれる温泉地。
今回はつい先日塔ノ沢温泉にある老舗旅館に投宿してきました。
のみ不可で日帰り入浴ができない湯宿なので
ここの名湯を堪能するためには宿泊をしないと浸かることができないところで。
紅葉シーズンジャストのこの時期を狙って予約をしていたのですが
読み通りきれいな紅葉狩りを貸切風呂や部屋からたっぷり堪能できて歓喜。
ということで
まだ記憶が鮮明なうちに、
そして季節が変わらぬうちにブログを更新をしようと思います。
福住楼の特徴
♨️明治23年創業の老舗宿で福沢諭吉の定宿
♨️登録有形文化財の貴重な建築が至る所で美しい
♨️地下100mほどの浅い所からそのまま源泉を投入のとろり美肌湯
楼内の様子
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チェックインは15時から。
16時を少しすぎたくらいにチェックインをしたけど
この日は曇天だったし、
日もだいぶつまっている時期なので日没も早く
なんだか暗いけど…
とても趣がある湯宿。
中に入るとなんか空気が変わる感じがしました。
そして少しだけゆっくりとした時間が流れているのです。
現在の建物は明治後期〜大正時代に増築されたもの。
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名建築の湯宿は箱根に少なくて
どこも個性がはっきりと表現された名宿が多いけど
福住楼はただ古いだけでもなくて。
歴史ある湯宿だけど細かなところに遊び心がみられて
写真を何枚も撮りたくなります。(撮りました)
数寄屋造り。
各所でさまざまな竹を使用しています。
職人さんの技が光っていて
細かなところのセンスが素晴らしいなあと、目を惹きました。
ピカピカに磨かれた廊下と通路が美しい。
大切に維持管理されています。
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部屋までの導線には
今ではなかなかお目にかかることができない電話室もあって。
とてもレトロ感があって素敵!
中に電話機はなかったけど
「湯本四番」と書かれた札がありました。
箱根湯本で4番目に電話が引かれたのだそうです。
部屋の様子
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アサインしていただいたのは”梅弐”のお部屋。
天井を見ると格天井が見られ
今ではかなり貴重すぎる”すす竹”が使われています。
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ひとり泊だと選べるお部屋が限られているけど
紅葉を愛でることができたし、
静かに時を過ごす宿時間としてピッタリだった〜
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お部屋にトイレはないけど
部屋から出てそう遠くはないから不便はなくて。
小さい冷蔵庫があって。
さらに浴衣やタオルなどもあって。
お茶菓子は箱根湯本界隈の宿でおなじみ、
ちもとの湯もち。
モチモチでぷにぷにした食感がお好きならたまらないと思う逸品。
わたしも大好き。
湯もちといえば・・・
結構前に記事をまとめたことがあって
軽井沢にある湯もちも目黒の八雲もちも姉妹店。
それそれ味が違うけど
食感は変わらずぷにぷにしていて…とても好き。
温泉
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お部屋でお茶菓子とお茶をいただいて
カテキンを摂取して。
そろそろ温泉に行きましょう〜!
温泉は男女別の大浴場が途中で入替。
(19時入替)
そのほかに貸切風呂が3つあり、
自己記入型の予約システムで部屋の名前を記入するスタイル。
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はじめチェックインから19時までは女性が岩風呂。
なんとなく大正ロマン風なのかな?
洋風な造りとなっていました。
壁画もレトロかわいい。
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温泉はアチチ湯。
岩肌から涙みたいに湧水が注がれています。
湯船は浅めで8人くらいサイズ。
無色透明でやわらかいなあと思う湯の浴感は
まるで真綿に包まれたかのよう。
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夜19時〜翌朝チェックアウトまでは女性が大きな丸風呂。
4人くらいサイズの湯船。
紅葉した木々を眺めながらの湯浴みが叶って。
とても素敵すぎました〜!
景色が湯面に反射。
そしてよく見ると欄間の透かし彫りや
竹細工が施されていたりと
細かな工夫と技が光っていました。
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ゆったり入るなら1人、
2人がギリギリくらいのこじんまりした家族風呂。
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行った日は一番人気だった寝湯。
寝湯は他の湯船とは離れたところにありました。
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大丸風呂の隣にある小丸風呂。
小丸風呂は貸切風呂となっています。
大丸も素敵だけど
なんか小丸が美しくて…
とても惹きつけられた湯船でした。
小丸風呂からのぞく紅葉が
一番色のバランスが良くてきれいで。
秋ならではの景色を楽しみながら湯浴みしました。
温泉情報
●泉質:アルカリ性単純温泉
●泉温:59.5℃
●pH 9.1
●成分総計:0.730g/kg
夕餉
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夕餉のお時間になりました。
部屋食です。
時間は18時か18時30分からの2択だったので
遅い方の18時30分〜に。
老舗旅館に多くみられるチェックイン時のご案内からアウトまで
お部屋担当の方がケアやおもてなしをしてくれるシステムで。
18時30分の少し前に部屋にてセッティングをしてくださり
お食事スタート。
飲み物は事前にオーダーが推奨で
宿帳に記帳などしているところに書くところがあったので
部屋にあるドリンクメニューを見ながら事前にオーダーします。
この日。
わたしの頭は19時キックオフのコスタリカ戦で
頭がいっぱいだったのだろうか?・・・
飲み物の写真を全く撮り忘れているし
お食事も明らかに写真の枚数が少なかった。。。
夕餉に合わせたのは
生ビール → 恵いづみ橋冷酒 に。
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毎月変わるという夕餉。
秋を感じる八寸プレートや
そば粥団子の煮物など
上品さが感じられて
優しい味わいのものがたくさん並びました。
地元の豚も甘くておいしい〜!
玉子の黄身ダレと絡めていただいたら
よりおいしさが引き立っていました。
朝餉
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朝食のお時間になりました。
朝は8時か8時30分の選択だったので
やっぱり遅い方の8時30分〜に。
小田原名物のかまぼこや
鯵の干物など箱根らしさ溢れる和食の朝ごはん。
玉子焼きは甘すぎずわたし好みだし
ネギトロがツボで、美味しくいたただいた朝餉でした。
感想・まとめ
老舗旅館の名建築の名湯。
久しぶりすぎて
とても新鮮な気持ちで宿泊をしたけど
しびれるくらい最高に素晴らしい湯宿でした。
最高。
いろんな湯宿を知り
旅慣れると、よりこちらの湯宿の良さが沁みるのか。
以前は正直あまりときめかなかったけど
今回は感動しっぱなしでした。
…ゲスト側の感受性や経験値で受け止め方が変わるのかなあ。
😊
11月の後半がだいたい箱根湯本界隈の紅葉シーズンだけど
今年も読み通り時期がピッタリ。
赤や黄色に色づいた紅葉を眺めながらの湯浴みと部屋時間は
素敵すぎました。
露天風呂がないので
露天至上主義の方はミスマッチかもしれないけど、
✔️名建築の歴史ある湯宿が好み
✔️職人さんの技が光る内湯にときめく
こんな方には刺さるかと思います。
ひとり泊も可能な湯宿で
部屋食なので周りの目を気にせず湯宿時間を楽しむことができました。
ただ数段といえ階段があるので、
ご家族で階段をできれば避けたい方だと辛いかもしれない・・・
とにかく。
名建築で名湯をたっぷり堪能できるよき宿でした。
季節を変えて、
今度は新緑の季節に行ってみたいなあ。
住所 | 神奈川県足柄下郡箱根町塔之沢74 |
tel | 0460-85-5301 |
web |
http://www.fukuzumi-ro.com |
日帰り入浴 | 不可 |
一人泊 | 可 |