*ニジマスに会いに湖畔に佇む湯宿へ*丸沼温泉環湖荘ひとり宿泊記 | 現役アナウンサーの温泉専門家 植竹深雪

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*ニジマスに会いに湖畔に佇む湯宿へ*丸沼温泉環湖荘ひとり宿泊記

群馬県と栃木県の県境、
日光国立公園の丸沼湖畔にある一軒宿

丸沼温泉環湖荘
先日宿泊してきました〜

 

行った日は猛暑日。

群馬の伊勢崎や館林で39℃だったけど
ここは標高約1,500mのところにあって
日光や尾瀬の避暑地となっているところで。

下界より涼しくて快適に過ごしました。

 

***

ここは昭和8年創業。

以前は”丸沼ホテル”という名称で営業し
開高健をはじめとする文人墨客に愛された宿だったけど、
平成13年にリニューアルをして
その時に名称も変わったのだそうです。

丸沼を含む周辺全てがこちらの宿の所有というから豪勢なもの。

玄関も重厚感と風格がたっぷり感じるなあと。

玄関に近づき
よく見てみると玄関ドアの周りのデザインとか
細かなアートに職人さんの技を感じて。

素敵な造り。

 

ちなみに
以前は日帰り入浴できたけど
(わたしも以前したことがある)
今年度は日帰り入浴は受け付けていないと書いてあります。

丸沼温泉環湖荘の特徴

♨️開高健の定宿のうちのひとつ(15回来訪)

♨️積雪のため4月上旬〜11月中旬まで期間限定営業で秘湯感もあるところ

♨️雰囲気もサービスもどこかクラッシックホテルのように感じる

♨️自家源泉のよき湯を貸切風呂と大浴場でたっぷり湯浴みできる

チェックイン

チェックインは15時から。

途中日帰り入浴をしながら湯宿に向かったわたしは
早めに入ろうと思いつつも
なんだかんだ16時30分過ぎくらいに。

すでに駐車場には車がたくさん停まっていて、
周辺で釣りや登山帰りの方も多く
16時前にはチェックインを済ませた方が多かった様子。

部屋は全部で40室。

丸沼が見えるトイレ付きの「丸沼館」と
自然が眺望のトイレなし「湯沢館」があります。

湯沢館223号室のお部屋

眺望もあればアガるけど
なくても気にならないわたしは湯沢館で十分。

トイレは少し遠いお部屋だったけど
洗面所は目の前
階段はすぐ目の前だから
1階にある温泉への移動も楽ちん。

布団は置いてあるけど自分で敷くスタイル。

面倒になる前にさっさと敷いてしまいました。

 

館内のWi-Fiもストレスなく繋がっている快適。

ウェルカム菓子はあっさり塩味のせんべい。

中身が空っぽの冷蔵庫に
電気ポット。

隣のポットの中は水。

温泉♨️貸切風呂

それでは温泉へ行きましょう〜

温泉は男女別で

「ニジマス風呂」「姫マス風呂」の2つを夜の21時過ぎに入替。

そのほかに予約なしで
空いていればいつでも入れる貸切家族風呂が2つあります。

見たら両方空いていたのでまずはそちらから。

間違え探しみたいだけど・・・

湯船の形もサイズも変わらず。

でも湯温は違くて
アチチ湯と湯量を絞って冷ましたと思しき湯船は少しぬるめ。

でもぬるい方でも十分熱めに感じたな。

自家源泉を2本持ち、湯量も豊富。
(毎分300ml。捨てるほどあると支配人さんが仰っていたw)

このサイズだとすぐに湯が入れ替わるので
湯の新鮮さはこの家族風呂が1番感じられました。

芒硝らしさを感じる湯は特有のピリリ感があって。
お肌を刺激しながら美肌へと導いてくれると期待できる湯で。

ぬるめの方には、滞在中2回入りました。

 

チェックインから21時まで、
姫方が「姫マス風呂」

壁にかかっているヒメマスのタイル画が目を惹きました。

写真ではわかりにくいけど
この窓から見えた夜のお庭も幻想的で素敵でしたよ。

 

湯量が豊富なだけあって
カランもシャワーも温泉を使用しています。

もうひとつの「虹マス風呂」は21時以降からチェックアウトまで
姫方の時間だったので、

交替して少ししてから「虹マス風呂」へ行きました。

ここに浸かるのがとっても楽しみだったし、
実はここ目当てで宿泊をしたというくらい
ずっと憧れていた湯船で・・・

「あぁ やっとアナタに会えた〜」という気持ち。

日帰り入浴で来た時は殿方しかここに入れないので
虹マスに会いたいなら姫方は泊まるしかないのです。

 

ああぁぁぁぁぁ!

ニジマスさんのお口から自家源泉のよき湯が注がれる様がたまらない…!

夜も朝もたっぷり湯浴みしました。

15人くらい同時に入っても大丈夫そうな大きさの湯船。

真ん中にニジマスの湯口が設置。

ニジマスの尻尾からも湯がぷくぷく注がれていました。

 

ちなみにニジマスは湯口だけではなくて。
水槽には本物も泳いでいらっしゃいます。

森の中に浴室を造ったかのような・・・

両面ガラス張りとなっていて
そこからのぞく新緑が鮮やかでとても気持ちよくて。

 

湯もアチチな姫マスより適温だし
ここはやはり虹マス風呂に入らないと魅力が半減かも、
とまで思ってしまうほど・・・

恋焦がれていた虹マス風呂はめちゃくちゃ最高でした。

 

たっぷり芒硝の湯を堪能し
お肌に保水、潤いもチャージできたと実感。

温泉情報

●泉質:単純温泉

●泉温:47℃

●pH7.2

●メタケイ酸:117mg/kg

夕餉

夕餉のお時間になったので食事会場へ。

時間は選ぶことができたので、遅い18時30分からを選択。

 

食事会場は広くて。
そして区切られたりもしていないし
アクリル板もなかったので周りがよく見渡せました。

はい。地酒でカンパーイ。

ドリンクメニューは生ビールもあったし
山梨の丸沼ワインもあったけど

わたしはブレずに地酒の日本酒を。

地酒3種セットにしました。

それもふわりとフルーティーさがあって。
吟醸香が控えめで心地よい地酒のみなさま。

おいしーい。

食事とピッタリ。

 

頂鱒の刺身とこんにゃくに尾瀬らしさを感じ
先付けや煮物もじわじわくるおいしさで。

日本酒がよく進みました。

両方を味わっていると
焼物の山女の塩焼きと天ぷらが出来上がってテーブルに。

やっぱり舞茸に感動。

鍋物の赤城鶏の登板焼きも地鶏がとてもおいしいし
お碗のけんちん汁もホッとするような、五臓六腑に沁み渡るなあと。

全体的にこってりなしっかり味のものはなくて
山の幸、川の幸の自然の素材を生かしていて。
どれもやさしい味のものばかり。

 

日本酒飲みながらだと十分な量だなあと思ったけど
周りをみると男性同士を中心に追加のメニューをオーダーしていたから
男性だと物足りないのかも、と思ったのでした。

追加でオーダーしている人が多かった”鹿の刺身”がおいしそうだったなあ。

丸沼温泉の周りにはコンビニやお酒が買えるところはなくて。

1番近いコンビニまで10kmくらい離れているので
お酒が飲みたい時は調達が難しいところだから館内で、となるけど

缶ビールはアサヒ1択。

生ビールもあって夜21時くらいまではオーダーできる雰囲気だったけど
味はアサヒだったので、アサヒが苦手だとツラいかもしれない・・・

卓球もできます。

2台ありましたよ。

朝餉

夜通し温泉に入れるので
夜な夜な温泉に入って、

朝もおめざめ温泉に入ってから朝ご飯をいただきに
夜と同じ食事処へ。

食事は7時30分〜8時〜の2択。
わたしはここでもやっぱり8時の遅い方、です。

 

焼魚、干物の代わりに鱒の甘露煮。

小鉢はゼンマイの煮物。

 

分厚い玉子焼きは大根おろしが添えられいて。

控えめな甘さが好みに刺さりました。

感想・まとめ

美しい自然に囲まれた環境。
丸沼湖畔に佇む湖畔の一軒宿はとても静かで。

館内も欄間とか設もステキだった…!

 

避暑地で保養・静養にピッタリだし
Wi-Fiもストレスなかったからワークとして籠るもよき。

夏でも冷房がいらないくらい涼しい環境と聞いていたけど、
確かに行った日は猛暑日だったけど、夜は本当に涼しかったな。

 

奥日光から近いので奥日光の仕上げ湯として、
さらに日光の渋滞回避で沼田へ抜ける時に利用したことがあったものの

姫マス風呂では正直そこまで感動しなかったけど

やっぱりここは虹マス風呂なんですよね。

まじで全然違うし、雰囲気も湯も最高でした。

 

✔️静かに避暑地の温泉で保養したい

✔️泉質の良さを実感できるよき湯に浸かりたい

 

こんな方にはピッタリかと思うけど
露天風呂がないと温泉に来た気がしないとか、
(OTAの口コミに書いてあった)

歴史ゆえの古さを趣と感じられない人とか
ザ旅館的なおもてなしをのぞむ人にはミスマッチかもしれないかなと…

わたしは念願の虹マス風呂につかれたし、
ノーストレスで過ごせたので大満足でした。

住所 群馬県利根郡片品村東小川4658-7
tel 0278-58-2002
web
http://www.marunuma.com
日帰り入浴 *今年度2022年はのみ不可
通常は12時〜15時
入浴料 1000円(税別)
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