*時を忘れるランプの宿*ランプの宿青荷温泉 | 現役アナウンサーの温泉専門家 植竹深雪

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*時を忘れるランプの宿*ランプの宿青荷温泉

青森にある秘湯のひとつ、青荷温泉。

青荷温泉といえば電波の届かないところで
電気の代わりにランプで明かりを灯す、ということで有名なお宿、ですよね。

実はランプの宿って日本には他にも能登や長野にもあるけど、
(あ、岐阜や新潟にもありますね)
ランプの宿というのを一躍有名にしたというのは青荷温泉なのではないか、と。

 

新青森駅からレンタカーで約1時間。

国道102号線から林道を進み、
一部未舗装の道をひたすら走行。

 

途中、よぐきたねし」とか「あど○○キロ
と方言で書かれているのを見ると「道あっているんだ」と思えて。

ホッとするなあ、なんて思いながら向かいました。

 

ものすごく久しぶりだった青荷温泉。

どれぐらい久しぶりかというと
まだめんこいテレビで局アナをしていた頃。
2004年に宿泊で行ったきりだった・・・

その頃こそ
かなり頻繁に雑誌に取り上げられていたし、実際大人気で。

予約も取りにくかったなあ、という記憶。

当時なんて肌感覚で湯巡りをしていたし、

温泉の知識なんてなかったから
魅力を言語化なんてできず、雰囲気の記憶のみ。

実際湯の特徴を覚えていないので
いろいろ全国(と少しの海外)の温泉を巡った今
改めて行きたいなあと思って。

今回、日帰りでの利用だけど再訪しました。

 

温泉の記憶はなくても、外観を見ると記憶が少し蘇るものだなあ。

懐かしい気持ちでいっぱいに。

温泉は4箇所

温泉は4つ。

1)健六の湯
2)内風呂
3)滝見の湯
4)露天風呂

露天風呂だけ混浴で、あとは男女別。

以前は本館の内湯が確か混浴だったけど
今は男女別だし
新しく温泉も完成されたりしていて。

だいぶ新鮮な気持ちで温泉へと向かいました。

健六の湯

まずは玄関の目の前の別棟にある「健六の湯」へ。

1階部分が男女別の浴室で、
2階が客室となっています。

青森のヒバを使った総ヒバ造りの内湯。

大きな木枠の窓からのぞく四季折々の景色もきれいで。
雰囲気が素敵すぎる・・・うっとり。酔えた。

 

4人くらいのサイズだった浴槽。

湯口からざあざあ掛け流しで
オーバーフローした湯がヒバの床をつたって掛け流し口へといく様までも美しかった・・・

 

うっすらしじみ色に見えるけど無色透明の湯は、43℃くらいの少しアチチめ。

浴感がなめらかで。
そしてとろ〜っとしていました。

内湯だけではなくて半露天風呂もあります。

ひとりサイズの釜風呂があって、
釜風呂から露天風呂へ湯が落ちていくという仕組み。

このひとりサイズの釜風呂の収まりがよくて。
湯温も40℃くらいの適温だけど
つかっているとポカポカ、汗がじんわりにじんでくる湯。

外気でクールダウンして。

出たり入ったりを繰り返しながら健六の湯を楽しみました。

本館の内風呂

4人くらいサイズの内湯。

ここも健六の湯と同じ総ヒバ造りで、雰囲気よき。

 

木の香りにかなり癒され
湯が肌にぐいぐい沁み込んでいく・・・

からだがほどけるような感覚。サイコーです。

ここが一番アチチ湯に感じられました。

 

滝見の湯

本館から出て目の前にある吊り橋を渡ると、

滝見の湯と、
混浴の露天風呂があります。

ここの記憶が全くないなあ、と思ったら、
2005年に完成とのこと。

どうりで記憶にないわけだ。

 

内湯は比較的こじんまりサイズ、
3人くらいまでかなあ、というくらいの大きさの湯船。

健六の湯や内湯よりぬるめで。

滝を内湯の窓からのんびり眺めるのもいいなあ。

 

滝見の湯の造り自体が
こっそり感、のようなものを感じる雰囲気で。これもまた素敵。

ドアの先には露天風呂があって、
ここは夏限定なんだそうです。

露天は野天風呂風のワイルドさ。

自然と一体感があるなあ、なんて思いながらの湯浴み。

 

38℃くらいで程よくぬるいのが
9月初旬の気温では心地よくて、まったり。

自然の中だし、
時期によってはアブとか出そうだけど、
9月は1匹もいなかったし、かなり快適につかれた。

 

混浴露天風呂

紫陽花が咲いていて初夏の気分だけど、
実は9月。

滝見の湯の前に混浴露天風呂があります。

混浴だけど女性専用時間があって。

・11時〜12時
・17時〜18時

11時ちょい前くらいにウロウロして、
殿方がいないことを確認してから中へ。

中に入ってみてビックリ!

まだ湯が3分の1くらいしか入っていなかった・・・

奥の樽風呂へ。

あれ?掛け流しだけど塩素のにおいがしっかりする・・・

湯自体に塩素のにおいは感じなかったので
樽風呂の清掃時に使用したのだろうなあ。

露天風呂は他のところと違う別の源泉を使用していました。

源泉の温度自体43.5℃で
浴槽に入ると38℃くらいのぬる湯。

半袖のシーズンはいいけど、
肌寒くなると出るの辛くなるかも、と思いつつ
この時期はベストだと思う湯温でした。

明るい時間だけど
ちょっと薄暗さを感じるところにはランプが。

食堂

玄関入ってすぐ左には食堂が併設されていて。

メニューも豊富だけど
なんだかイガ(イカ)推し?みたい。

 

4つの温泉があるし、
日帰りでも日帰り終了時間の15時ギリギリまで、
ゆっくりされる人が多い印象でした。
(わたしはつい先を急ぎがちだけど)

 

♨️

 

 

青荷温泉。

湯はクセがなくみんなが気持ちいいと思える
無色透明の単純温泉。

だけどとろっと感じるところもあり
夏の終わりの時期だとぬる湯も心地よくて。

 

雰囲気的には冬の雪景色がロマンチックだしいいけど・・・

温泉の湯温とか、
行きやすさなどトータルで考えたら、
緑の季節か紅葉のはじまりくらいが実はベストシーズンなんじゃないかなと思ったのでした。

 

個性的な温泉も大好きだけど
みんながいいという温泉も安定の良さみたいなところが
どこかホッとして。

やさしさに包まれた感じの癒される温泉っていいなあ、
なんて思いながらお昼前に青荷温泉を後にしました。

温泉情報

(青荷2号代替泉)

●泉質:単純温泉

●泉温:47.5℃

●pH:7.52

●成分総計:0.379g/kg

*他露天風呂には青荷3号代替泉を使用

住所 青森県黒石市大字沖浦字青荷沢滝ノ上1-7
tel 0172-54-8588
web
https://www.aoninet.com/pc-index.html
日帰り時間 10時〜15時
料金 大人540円
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