*期間限定営業。季節限定露天風呂と美人の湯を堪能した日*旭岳温泉ロッジヌタプカウシペ宿泊記 | 現役アナウンサーの温泉専門家 植竹深雪

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*期間限定営業。季節限定露天風呂と美人の湯を堪能した日*旭岳温泉ロッジヌタプカウシペ宿泊記

旭川空港から車で約40分。37km。

大雪山国立公園の原生林の中をひたすら走行し

旭岳温泉を目指した日のこと。

 

ロッジ ヌタプカウシペ

朝倉温泉を楽しんだ翌日は、こちらに投宿しました。

ヌタプカウシペ=大雪山のことだそうで。

 

登山と山菜好きな当時鵡川に住んでいたオーナーさんが、
旭岳を訪れた時にたまたま源泉を発見して感動したことから
今から40年程前、この地にてロッジを開業したという湯宿です。

6月の山開きから10月半ばくらいまでの期間限定営業の宿。

 

見るからに素敵なログハウス。

この時点で期待値がまたまた上がっていく・・・

ヌタプカウシペの特徴

♨️オーナー手作りのログハウス風隠れ家温泉民宿

♨️自家源泉3本ドバドバ掛け流しの美人の湯温泉

♨️女将さんのおもてなしがあたたかい。距離感も絶妙。

♨️女将さんの手作り料理が最高においしい

チェックイン

こちらは常連さん、リピーターが多くて
毎年1週間〜10日くらい連泊される方もいらっしゃるのだとか。

湯がとても良くて
温泉がステキで
女将さん手作りのお料理がしみる美味しさで
距離感が絶妙な湯宿と聞いていたら・・・

ぜひ泊まってみたい!

今回歌登の翌日はここに泊まると決めていました。

ネット予約ではなく電話予約。
その時サバサバしているという印象だなあと思った女将さん。

「予約受けるけどキャンセルは全然遠慮せずしてくれていいので必ず電話はしてね」と。

 

何事もなくお世話になる当日
到着しチェックイン、と中に入っても帳場が無人。

「こんにちは〜」と声をかけてみる。

するとやっぱりサバサバした感じな女将さんが対応して下さり、
チェックイン。

 

女将さん、

「緊急事態宣言で旭川市も動物園とか観光名所が休業しているからキャンセルかと思った」と。

そこでわたしの返答は、

「あ。動物園や観光は初めから頭になくて。温泉と旬のおいしいもの目当てです」と言ったら

大笑いされたw

「アハハ。そういう人。たまにいる。うちにも来るわあ」

「うちの温泉も存分に楽しんでいってね。今日あなただけだから〜」

 

へ?

なるほど。この日のお客はわたし1人だけだそうです。

「温泉も男女別だけど、今日はあなただけだから両方入っていいからね」と。

 

 

お言葉に甘えて男女両方の温泉をたっぷり楽しませていただきます。

1階が寛ぎスペースで2階が客室

秘湯。木の温もりが温かい雰囲気を醸し出している山小屋。

テーブルも棚も丸太の木が大胆に使われています。

そして自然の中ですからね。

虫除け、虫刺されの薬品も用意されていました。

 

客室は2階なので階段をのぼります。

春夏秋冬、と部屋に名前がついていて。

春=ベッド
秋=布団

どちらでもいいわよ、見てどちらかにしてねと仰っていたので
両方見てみて、春のお部屋を使わせていただきました。

春のお部屋

縦に長いお部屋。

ベッドが縦に2つ並んでいます。

 

お部屋の雰囲気もステキだなあ。

テーブルも椅子もベッドも木を使用していて。

 

大きな窓からのぞく山のみどりもきれいでうっとりする。

 

ちなみに

ベッドだけどベッドメイキングはセルフです。

 

Wi-Fiは部屋でも1階でも速度あって快適。

 

部屋にテレビはあるけど冷蔵庫はなくて。

飲み物など冷やしたいものがあったので女将さんに相談したら
1階の飲み物用の冷蔵庫をお借りできました。

ワイルドな露天風呂へ

明るい時間に露天風呂へは行きたいなあと思ったので
まずは露天風呂から。

普段は混浴の露天風呂なんだそうですが
何しろお客はわたしだけ。

どなたか入ってくるかも、という心配がないのはいいなあと思ってしまった。

 

1階の食堂だったところを抜けていったん外に出ると露天風呂があります。

 

 

この露天風呂もご主人の手作りだそうで。

脱衣場所にある木の棚も
目隠しになるような丸太の木も

実用的で感動しました。

8月の後半ともなると旭岳界隈もだいぶ涼しくなり始めていて。

心配な虫は小さな虫以外いなくて。

攻撃してきそうなヤツはいませんでした。

 

ホッ。

うわあ〜ステキ♡

思わず声をあげてしまう…

 

野湯みたいな野趣溢れる露天風呂。

森林浴しながらの湯浴み。

 

ご主人が発見した3本の自家源泉をブレンドし
加水や加温なしで湯船に注がれていました。

 

無色透明の湯はさらりとした湯ざわり。

硫酸塩泉(正苦味ー石膏泉)

ものすごく湯が新鮮で。

フレッシュなアワ付きが見えてテンションがあがりまくり。

 

すごい気持ちいい。

10人くらいは同時に入れるくらいのサイズの露天風呂。

湯口付近は熱めだけど
少し離れると適温で。

森林浴しながらの湯浴みは眼福。癒し。

最高すぎました。

ふと気づいてしまったこと。

あれ?
アオダイショウの脱皮が湯浴みしてる・・・

 

これまで10年以上あちらこちら湯巡りしているけど
こんなことは初めてで。

なんかいいことありそうと思って記念に持ち帰りしたく湯からあげて。

乾かしました。

露天に隠し湯?

湯駒別川の方へ目を向けると小さな湯船を発見しまして。

見たら浸かりたくなり
下へ降りて行きました。

上の温泉が流れこんでいるので
上より結構ぬるめ。

今くらいの季節は気持ちよく湯浴みできる、

なんて思うけどアオダイショウの脱皮を見てしまった後だから
何か出そうだなぁと早々に引き上げました。

女性用内湯

4人くらいサイズの浴槽。

ヒガツラを使用した内湯は
大きな窓から森林浴しているかのようで。

明るい雰囲気。

 

こちらも自家源泉3本のブレンド湯がドバドバ掛け流し。

 

内湯の方がやはり熱めで。
程なくすると汗ばんでくる。

女性の内湯、よく見るとハート型を発見。

男性の方はなかったし
きっとこれは偶然ではなくて見つけて使ってくださったのかなと。

 

硫酸塩泉の美人の湯がぐいぐいお肌に染み込んでいく感。

ものすごく新鮮。

ものすごく気持ちいい。

ずっと入っていたいと思う温泉でした。

夜に男性の方もつかりました。

オンコを使用した浴室。

湯はこちらもたっぷり注がれているけど
雰囲気が微妙に違うな、と。

こちらもよき。

 

温泉情報

●泉質:カルシウム・マグネシウム・ナトリウムー硫酸塩・塩化物温泉

●pH:6.1

●泉温:52.6℃

●湧出量157ℓ/min

●成分総計:2,200g/kg

夕餉

夕食は18時から。

1階のダイニングスペースにも使う大きな木のテーブルがあるところにて

お食事をいただきました。

 

大きめな小鉢は野菜がたっぷり。

トマトのドレッシングも
ナスとズッキーニの煮浸しも
にしんと山菜の煮物もめちゃくちゃおいしくて。

結構量があるのに
ぺろっと食べちゃいます。

 

ポテトグラタンも
和風ハンバーグも手作り感たっぷりで。

手作りの極み、かと思うくらいこちらもおいしかった。

ポテトグラタンも大きくてボリュームがあったのでごはんは食べられず。。。

飲み物は種類が少なくて。

ワイン=地元のワインが赤白
ビール=サツクラ缶
日本酒=男山 本醸造

しかないそうで。

喉も乾いていたしビールが飲みたかったのでサツクラに。

朝餉

朝は7時〜8時の間で選べたのでゆっくりの8時に。

焼魚や目玉焼きのニラ玉、
他にたらことキクラゲときゅうりが並んでいました。

朝は朝でどれも本当においしい。

大好きなものたちが並んでいて。

ご飯を少なくしていたけど
食べ始めたらもっと食べたくなって。

結局おかわりしてしまった。

なかでもこの行者ニンニクの醤油漬けが絶品すぎで。

しっかり熟成しているからか
とろっとしていて。

やわらかでまろやかな味になっているのです。

 

こんな行者ニンニクの醤油漬けははじめてだ。

ものすごーーーくおいしかったので
女将さんにどうやって作ったのか聞いてみると

3年前につけたものでいい感じになったのよ、と。

なるほど。
時間がおいしくしてくれていたというのもあったのか。。。

 

3年前。というのは、
実はお宿を作ったご主人、オーナーさんが3年前に他界されたのだそうで。

元気だった頃は山菜とりが大好きで山によく行っていたので
それをいつも女将さんがたくさん漬けていたけど、
もうそれができないから今は大切に少しずつ出している、と話して下さいました。

「時間が経つにつれてとろっとしてきて。さらにおいしくなってきたんだよ」と。

ものすごい愛情たっぷりの行者ニンニク醤油漬け。

貴重なものをいただいたんだなあ。わたし。

おいしさにかなり感動。まじで深い味でした。

まとめ・感想

他界されたご主人のこだわり、思いがたくさん詰まったお宿。

それを引き継いで今も営業してくださっている女将さんのあたたかなおもてなし。

 

ひとこと。最高すぎた。

 

ずっとここにいたいと思う湯、食事、空間。

連泊したくなるし
長期でのお篭りもしたくなるな、と。

泊まってみてよくわかりました。

 

行者ニンニクの醤油漬けもかなり忘れられないおいしさで。

こうしてまとめている今でも
あの味がめちゃくちゃ恋しくなってしまっている・・・

 

日帰り入浴もできるけど、

ここは泊まってゆっくりとお宿時間も温泉も味わい尽くしたい、
女将さんの手料理をまたいただきたいなあ。

そう強く思った湯宿でした。

「わたし一人だからできる範囲でしかできないけど、またおいでね〜」と、
チェックアウト後外にまで出てくださり、見送っていただきました。

女将さんも心臓の持病があるそうで。

通院の日以外はちゃんと営業するとは仰っていたけど、
おひとりで湯も宿も守るのは、本当に大変なこと。

ご無理なさらずに
できる範囲で長くいつまでもあり続けてほしい・・・

 

シアワセな湯旅時間をありがとうございました、という気持ちでいっぱい。

 

また必ず再訪する、と強く思ったかなりステキな湯宿でした。

住所 北海道上川郡東川町勇駒別
tel 0166-97-2150
web(北海道の温泉をまとめたHPより)
https://www.visit-hokkaido.jp/onsen/facility/935/
日帰り時間 13時〜16時

*お宿が期間限定営業で6月の山開き〜10月半ばまで
*女将さんの通院日はお休み

料金 大人500円
(宿泊は2食付ひとり泊価格で9,000円)
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