嵯峨塩鉱泉嵯峨塩館宿泊記|本当は教えたくない…感動大渋滞の秘湯宿 | 現役アナウンサーの温泉専門家 植竹深雪

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ぬるぬる・トロトロ ハイクラス宿 ひとり旅 ブログ 単純温泉 山梨県 硫黄泉

嵯峨塩鉱泉嵯峨塩館宿泊記|本当は教えたくない…感動大渋滞の秘湯宿

トロトロ温泉が好きで
夏でからだをご自愛したい気持ちのとき

さらに関東住みの方は特に

「関東近郊でオススメの温泉地はどこ?」の質問の解として

わたしは

猛暑時の今こそ、激しく山梨をオススメしたい!!!

実際各所でしています。

✅夏向きのぬる湯やひんやり温泉が豊富

✅トロトロ浴感の美人の湯がザクザクある

✅新宿から甲府まで1時間30分ほど

 

連日の猛暑でかなりしんどいしうんざりの時こそ
山梨のぬる湯がよく刺さり、ご自愛ができるのですよ〜〜

 

😊

 

今年も実は夏に入り山梨にちょいちょい行っています。
(ブログの更新が全然追いつかないけど)

今回はなかでも積年の泊まりたいを叶えた

嵯峨塩鉱泉 嵯峨塩館 をまとめます。

 

以前(だいぶ前)日帰りで行ったことがあって
雰囲気も湯もとてもよかった印象を強く持ったから
いつか宿泊したいなぁと思っていて。

いつかの想いを抱いたままだいぶ時間が経過したけど
気がつけばじゃらん楽天などOTAを見たら
1人泊が直前で受け入れてくれるようになっていたのをみつけ、
日曜もちょこちょこ出ていたので念願叶って宿泊してきました。

やっぱりここは宿泊がオススメ!!!

・・・なんだけど本当は教えたくないと思ってしまったお宿だったのでした。

嵯峨塩館の特徴

♨️湯治場からはじまり百余年の歴史を持つ老舗旅館

♨️純和風で風情ある造りに、趣を凝らした建築が素敵な客室

♨️pH10越えのトロトロ鉱泉がたまらなく気持ちいい!

♨️自家野菜や旬にこだわった手作りのお食事がおいしく、センスも抜群

チェックイン

甲州市嵯峨塩渓谷に佇む鉱泉宿。
甲斐大和から山道を進むとお宿があります。

周辺には今でも大人気のやまと天目山温泉
今は閉業してしまった大和福祉センター田野の湯があって
このあたりは山梨でも特に強アルカリのトロトロ温泉が堪能できるところ。

 

以前日帰りで利用した時に嵯峨塩館も立ち寄り
湯の良さや雰囲気に魅せられての再訪、なんだけど

季節は夏。雨は何処?も猛暑日続き。

・・・わたし、アブ🪰がかなりお盛んだということを失念していました。

敷地内に入った途端ものすごい数のアブが車に寄ってきて。

・・・こ、怖い!車から降りられないよ〜〜〜

エンジンを止めて
半泣きしながらもさささささと、館内へ。

 

チェックインは宿の標準時間、15時から。

入ると小熊の剥製に出迎えられます。

 

 

女将さんに対応していただきました。

 

宿帳書いて食事の時間を決めて。
そして1杯目の飲み物はチェックインの時に決めてほしいとのことだったので
ここでオーダーします。

オーダーした後、
館内の説明をしていただきながらお部屋へと移動しました。

山梨の秘湯宿。

純和風建築が味があってとても素敵!

りんどうのお部屋

総部屋数は11室。

OTAの予約の時点でお部屋はチョイス済み。

 

行ったこの日は3室ひとり対応可能のお部屋があり、
空いていたお部屋は値段も内容も大きくは変わらなかったので
細かな建築の遊びゴコロが見えて惹かれた”りんどう”を選びました。

 

それでは一晩お世話になります〜〜

和室14畳のお部屋。

広々としたリビングがあり
建築で細かな部分がほんとに素敵すぎ。

だいぶ濃くなった緑がのぞく景色にも癒されます。

テーブルとソファーが置かれたリビング。

テーブルも飾りもセンスの良さを感じました。

照明も素敵。
雰囲気も素敵。

なんて思いつつ天井を見上げたら

なんと!天井に将棋板を発見!!!

・・・え?どうやって遊ぶの?www

女将さん手づくりの焼菓子とかりん茶をいただきながらも
ついつい天井を見入ってしまう。。。

老舗宿。純和風だけど古めかしさはなくて。

どこかモダンさも感じられた飾り障子。

ここでも細かな部分についつい見入ってしまいました。

タオルや浴衣、歯ブラシセットが用意されていて
冷蔵庫には有料の山梨ワインや瓶ビールが冷やしてあって
別途有料でいただくことができます。

館内に販売機は見当たらず
そしてコンビニも歩いて行けるようなところにはないので
飲みたくなったらこちらをどーぞということなんでしょうね。

 

トイレはウォシュレットです。

ちなみに洗面所の水はpH9.7でアルカリ性のお水で飲めます。

懐かしの黒電話。

館内連絡用として現役です。

それでは温泉へと移動しましょう〜〜

秘湯宿と名建築の老舗旅館と両方のテイストを感じる廊下を歩いて
温泉のあるところに向かいます。

内湯

温泉は貸切風呂のほか
男女別の内湯と露天風呂があり、途中で男女入れ替わるシステム。

湯船の大きさや趣が少し異なる温泉に入ることができます。

 

まずは内湯から。

ゆったり入って6人くらいサイズの湯船。

40℃弱、39℃ほどのぬる湯で
pH10.2を感じるトロトロの浴感が
めちゃくちゃ気持ちいい〜〜!

 

湧水を沸かした鉱泉で
温泉と呼べないということを
お宿さんでも突っ込まれることがなきよう明記されているくらいだけど

トロトロの浴感がサイコーに気持ちいいし
浴感を損ねないような工夫をしてくださっているので
よきトロトロ湯を堪能できます。

露天風呂

水がきれいな渓谷。

標高1200メートルくらいだと
真夏はアブがいらっしゃっていて。

ガラス窓にも写真はうまく写らないものの
アブがたくさんぺったりとへばりついていて・・・

 

む、無理。

露天風呂はアブがお盛んに飛んでいる様子が見えたので
泣く泣く断念しました。

男女入れ替わった浴室の内湯。

アブがお盛んになる前の早朝から湯活スタートです。

日が湯面に差し込む姿がとてもきれいだし
トロトロっぷりが朝は特に感じられて。

やはり鉱泉の良さを実感します。

お肌に沁み込ませて

お肌をせっせと磨きました。

川のせせらぎ、
緑に囲まれて
自然をたっぷり感じながらの露天風呂。

ぬる湯だし気持ちいいんだけど

やはり朝早くてもちょいちょいアブがいらっしゃる・・・

 

羽の音が気になって落ち着かないよー
こわいよーー!!!

5分は入っていたと思うけど
やはりアブが気になりすぎるのでさっさと内湯へ逃げこみました。

そうそう。

この湯口はちょっと変わっていて
実は日本最古のワイン用の葡萄棚の杭と湯口の下に書かれていましたよ。

勝沼といえばワインですし
お近くにあるとはいえこんな有効活用もできるのかと思いつつも
やはりアブが気になって落ち着かなかった。。。

シャンプー類は環境に優しそうな気もするもの。

ドライヤーは
そよ風ではないけど古いタイプのものなので
気になる方は持参した方がいいかも。

貸切風呂

貸切風呂が1つあり
ここは空いていたらいつでも入れるところ。

4人くらいサイズの湯船。

内湯のみ。

ここは以前からあったものの
日帰り入浴できた頃でも宿泊者限定だったので
初めて入ります〜〜

窓や造りからも秘湯感がだいぶ感じられる雰囲気。

いいなあ。ここ。

 

アブがいないので
落ち着いてのんびりトロトロぬる湯を味わい尽くしたのでした。

鉱泉情報

・アルカリ性単純温泉

・pH10.2

・源泉温度 22℃

夕食

時刻は18時。

夜ごはんの時間になったので
食事会場へと向かいました。

食事は一斉スタートのようでした。

重畳のスーパークリングが好きで。

甲府の駅ビルでよく買っていたけど
お宿でいただけるのならと地ワインスパークリングに。

スッキリ、辛口なのが好き。

 

それではいただきましょう。

かんぱーーい!!!

\(^o^)/🍾

ドリンクメニュー

山梨って
小宿でも秘湯宿でも地ワインが豊富なところが多い印象だけど

ここも種類が豊富。

ひとりではなくて
ごいごい飲める人とだったら
山梨の入手困難ワインもたくさんあったし飲みたかったなー

なんて思いながらも

そのあとは1人でも飲めるしと、
グラスで地酒を。
安定のウマさの七賢をいただきました。

”山家会席”

季節によって少し変わるものもあれど
基本的には1月〜6月、7月〜12月で変わるとのこと。

旬の野菜、刺身こんにゃく、夕顔のあんかけなどなど
ほんとどれも絶品。おいしい〜〜〜

冷たいスープは桃で
ヨーグルトでまとめたスープは程よい酸が絶妙なウマさ。

 

ワインビーフはやわらかいし
焼き茄子の茶碗蒸し、ヨモギの手打ちそば、筍ご飯・・・

どれをいただいても女将さんのセンスの良さを感じました。

 

ただ赤だしはちょっとわたしにはしょっぱかったなあと。

なかでもこのトマト鍋、好みすぎた!!!

 

夏野菜と出汁がよくからみ
野菜も豚もめちゃくちゃ深い味。

だけど結構なボリューム。
食が太めのわたしでもかなり腹パンになってしまったので
リゾットはかなり少なめにしてもらったのでした。

激ウマで感動し、思考停止。

山椒のアイスが爽やかなデザート。

米粉のシフォンケーキは砂糖は使わず
メイプルシロップで甘みを出していました。

しっとり。

水羊羹、くるみチョコなどと、

からだ想いのスイーツでした。

 

食後は囲炉裏のところでお茶をいただきます。

ここでセルフで焼きもちのサービスがあったけど
腹パン、胃袋満員御礼状態につき食べられず。

夜も朝も、ここでコーヒーをいただくことができました。

アルカリ性の水を使用したコーヒーは
マイルドでおいしかった〜〜

夜も消えることなくアブが住みついていらしたから

露天にはゆっくり入れず
内湯を堪能しマッサージ機をかなり使わせていただいたのでした。

朝食

アブのことがあったから早起きしたので
早めにおめざめ温泉したあと

8時になったので食事処へ。
夜と同じ場所です。

 

野菜たっぷりの味噌汁がしみる〜〜〜

つみれ鍋も絶妙なダシがとてもおいしい。

野菜がたっぷりの
からだが歓喜するような朝ごはんでした。

朝ごはんの後
囲炉裏でコーヒーをいれて

ほっこり寛げる共有スペースでまったり過ごしました。

感想・まとめ

トロトロの湯と女将さんのセンスが光るお料理、
そして遊び心がある建築、装飾、

素敵な空間と温泉を余すことなく堪能できました。

ただね
こればかりは仕方ないけど
夏はアブがこわいしうざすぎた。。。

夜と朝、大浴場内湯を同浴したゲストさんも
アブが落ち着かないってお嘆きだったし

隣のお部屋に泊まっていたかわいい女子2人組のコたちも
アブがこわすぎて温泉にゆっくり入れないし
廊下にもアブが何匹か飛んているのをみて動けなくなってしまっていて

無理無理無理無理無理って泣いていた。

・・・お気持ちわかります。わたしもこわすぎたもん。

 

サバサバした女将さん。

とても素敵な方だけど
チェックアウト時にゆっくりできたか聞かれたので
ついついアブがこわくてビビりまくりでしたと本音を言ってしまったら

「あら。わたしは全然気にならないけど」と。
「あなたが寄せ付けてしまうんじゃない?」とまで。

ううううう。

そりゃあそうですよね。
気にしていたら仕事になりませんものね。

確かに殺虫剤系のスプレーもどこにも置いていなかったし。

でもね

ちょっとでいいから、
普段アブがいないところに住んでいるお客さんの気持ちも知ってほしいなと。

わたし、確かに虫がよく寄ってくる体質かもだけど
隣の部屋の女子たちも多数のアブたちに怯えていましたぞ。

 

お客さんに寄り添ってもらえる言葉が欲しかったなーなんて
思ってしまったのはここだけの話。

 

ということはあるけど

貸切があるし
ごはんはおいしし
女将さんのご対応を消すくらい他のおもてなしが素晴らしくて

 

ここはアブがいない時期、
春や秋を選べばいいなと思ったのでした。

 

夏を避ければいいのかなと思ったので
今度はまた季節を変えていきたいな。

 

住所 山梨県甲州市塩山牛奥5532
tel 0553-48-2621
web
https://sagashiokan.com/
日帰り入浴 不可
ひとり泊 可能(基本的には直前で空室があれば)
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