銀山温泉能登屋旅館宿泊記|銀山温泉のシンボル的存在な登録有形文化財の宿 | 現役アナウンサーの温泉専門家 植竹深雪

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銀山温泉能登屋旅館宿泊記|銀山温泉のシンボル的存在な登録有形文化財の宿

山形県尾花沢市にある銀山温泉といえば・・・

NHKの連続テレビ小説「おしん」の舞台になったことで一躍脚光を浴び
全国区で知られる存在となりましたが、

銀山川の両岸にレトロな木造建築の温泉宿が立ち並んでいる温泉街が
かなり絵になるほど素敵なところなのです。

特に雪景色がお似合いで
雪化粧した温泉街に雪の帽子をかぶったガス灯。

そのお姿がとても幻想的で
多くの人たちを魅了する風景は、
今ではインスタ映えするスポットとして
日本人はもちろんインバウンドの来日客にも大人気。

温泉街の中でも銀山温泉のシンボルともいえる存在なのが

能登屋旅館

明治25年創業。

木造3階建ての湯宿で佇まいも、ものすごく素敵な湯宿です。

ここ。

特に幻想的な雪景色に感動する冬はかなり予約困難でして。

15年以上前に1度、初夏の頃に行ったことがあったのですが
やはり雪の季節の能登屋に泊まってみたいなぁと思い続けていて。

予約日に粘って頑張って予約ができたので
実はこれまでに冬に2度、今年2月と2022年12月に行くことができました。

 

念願叶っての冬の能登屋旅館ではありますが
ブログのアップがいつも以上に遅くなった理由が

・・・冬なのに雪がなかったのですよ

 

暖冬に2度泣きました。

いずれも行った3日後に雪が降ったようで。

(;ω;)

しかも今年2月なんて、
豪雪地帯なのになぜか、謎に雪が全然なくて。

お宿の方もびっくりですが
わたしもちょっと(だいぶ)悲しくなってしまいました。
自分の晴れ女っぷりに、この時は泣いた。。。

 

でもお宿様はほんとに素晴らしくて、
リピしてもほんとよき湯宿時間を過ごすことができたので
このブログにまとめようと思います。

 

能登屋旅館の特徴

♨️銀山温泉の中でもシンボル的存在

♨️国の登録有形文化財に指定の大正ロマンが素敵な湯宿

♨️千と千尋の神隠しのモデルになった?と言われている

♨️日本秘湯を守る会会員宿で美人の湯のよさがしみわたる温泉

チェックイン

お宿へは山形新幹線で向かいました。

 

宿の送迎サービスを利用できるので事前に予約をしていて。
JR大石田駅にお迎えがきます。

・13時40分発
・15時45分発

どちらかを選択。早い方で宿入りしました。

ちなみに帰りはやはり大石田まで送っていただけて

・8時30分発
・10時30分発

のどちらかなので、遅い方に。

所要時間は約40分です。

 

温泉街の中にマイクロバスの駐車場はないので
3分くらい温泉街を歩きます。

 

宿に到着し
帳場にて宿帳を記入して。

お部屋へとご案内していただきました。

館内の様子

本館と別館があって。

別館に泊まったのでエレベーターで移動です。

エレベーター前には熱帯魚がいらっしゃいます。

昔の建築は館内にも遊びゴコロがあって。

赤い橋がなんかロマンを感じます。

エレベーターを乗り換えて別館へ。

照明も素敵でときめきましたよ。

前回も今回もまったく同じ部屋、朝霧でした。

それではひと晩お世話になります。

客室は全部で15室。

写真でしか見たことはないけど
本館は重厚感があるような、老舗宿の風格が漂っていますが
別館はレトロモダンで、大正ロマンを彷彿させるかのような雰囲気なのかなと。

趣が異なります。

 

このお部屋には内風呂があります。

ただここは温泉ではなくてフツーのお湯。

雰囲気もいいし
ここが温泉だったらよかったのになぁ。

 

雪はご覧の通り
2月なのに全然なかったのですよ。
ちょっと拍子抜けしちゃいました。

お部屋にきれいなウォシュレットのトイレがあるし
こぢんまりとしたサイズの冷蔵庫もあります。

そして

Wi-Fiも速度が出ていたし、安定しているので
ワークもストレスなくできる環境かなと。

浴衣セットなど
必要なタオル類なども引き出しの中にあります。

お茶菓子の古代米大福。

中のあんは、だだちゃ豆と秘伝豆をしたものだそうで。

甘さがひかえめで豆豆しさもあって。おいしい〜〜

 

お茶とお菓子をいただいて
少し休憩したところで温泉へと向かうことにしました。

洞窟風呂

温泉は大浴場だけではなくて
洞窟風呂もあります。

洞窟風呂は貸切制。

空いていたら入ることができるというシステム。

階段を少し降りたところに洞窟風呂があります。

脱衣所も階段んを降りてすぐのところに。

「名湯は下れ」と温泉界のレジェンドたちが仰っていますが
階段を降りていく温泉にハズレはないとのことで。

ここももちろん該当していて、素晴らしい温泉がありました。

昭和レトロでもあるけど
なんだか神聖なる雰囲気の洞窟風呂。

ここは元湯になるのだそうです。

ちなみに自家源泉ではなくて
銀山温泉の組合からの混合泉なので、
使われている温泉そのものが湧いたものというわけではありません。

でも

とろみも感じて、マイルドな浴感の湯。

金気臭とわずかな硫黄臭が混ざりあい
湯に浸かって程なくすると汗がじんわり滲んできます。

湯が注がれている場所はアチチで
離れるとやや熱めでありながらも、適温に感じられました。

大浴場

次は大浴場へ向かいましょう〜

温泉は男女入れ替え制ではありません。

本当はこの他に展望露天風呂があるけど
冬季はお休みです。

ぐぬぬぬぬ。

内湯は8人くらいサイズの湯船。

アチチ湯だけど
ゆっくり浸かるとからだも馴染んできて
気持ちいいに変わりました。

薄い笹にごり色した温泉です。

 

露天風呂

次は露天風呂へ浸かりに行きましょう〜

露天風呂は屋根もあるので、雨や雪の日でも安心して入浴できる造り。

3〜4人サイズの湯船です。

…あ、ちらっと見える景色も残雪風景でしたよ。ううっ。

2月なのに
12月に行った時より外気があたたかくて、不思議。

異常気象、暖冬でしたが
この時期青森や秋田も全然雪が見られないくらいだったので
山形の豪雪地帯も例外ではなかったなぁと思いながら

なんだか明るい日差しが湯船へと降り注いでいた様をぼんやり眺めながら
まったりと寛ぎ、たっぷりとWの美人の湯を味わい尽くしました。

湯上がり後のお肌はしっとり。潤いチャージ。
顔のトーンアップも叶えられて。

歓喜。

温泉情報

・泉質:含硫黄ーナトリウムー塩化物・硫酸塩温泉

・源泉温度:66.5℃

・pH : 6.9

・成分総計:2268mg/kg

夕食

夕餉の時間になりました。

18時か18時30分からかを選べるので、
遅い方の時間を選んで食事処へ。

個室スタイルです。

 

2度泊まっているけど
食事の内容はほぼ変わらず。

強いて言えば
前菜がちらっと違うかな、というくらいで
間違い探し程度にしか変わっていません。

2022年12月のおしながき

今年2月に行った時のおしながき

・・・やはり見比べても変わっていなかった

ドリンクメニュー

飲み物は生ビールもあるし
地酒の日本酒もありますので

前回も今回も両方をいただきました。

はい。
それでは乾杯しましょう。

かんぱーーーい

\(^o^)/🍺

お造りや八寸も内容が前回も今回も一緒。

鯉の甘露煮も滝川豆腐(おきゅうと)も
山形らしい食べ方でいただきます。

蟹豆腐が出汁がカニの甘味とのバランスが絶妙で
やはりおいしい〜〜

女将さんからのサービスということでいただいた
オリジナルの日本酒もやってきました。
(前回もいただいた)

吟醸香がほんわか香り、
甘めに感じられる日本酒です。

 

味付けが濃すぎないし
油っぽくないものの
結構なボリューム。

よく食べてよく飲んで。

腹パンです。

 

ごちそうさまでした。

朝食

朝ごはんは9時前までの時間なら
いつでも食事会場に行けばいただけるシステムでした。

おめざめ温泉んい入ってから
朝ごはんをいただきに指定の食事会場へ向かいました。

 

夜とは違う場所で
他の部屋の人たちもずらりと並んでいます。

 

テーブルにはご飯と味噌汁以外のものがセッティング済み。

席に着くと湯豆腐に火をつけてくださり
ご飯と味噌汁が運ばれてきました。

 

旅館の朝ごはんといえばの定番の数々。

たまごは温泉玉子です。

湯豆腐は銀山温泉で人気がある「野川とうふや」のもの

ふわっとほどけるかのような繊細な豆腐は
大豆の味がしっかり感じられるものだし、

煮物も濃すぎず絶妙なウマさでした。

これこれ!
この郷土料理、大根めしの大ファンで。

大根の素朴な味わいがクセになる味で
ほんと大好き。

おかわりは胃袋の都合でできなかったけど
できるならもっと食べたいなーと思うほどおいしいので
今回もいただけて嬉しかった〜〜

食後のコーヒーサービス

食事が済むと帳場の目の前にあるラウンジを案内されて
ここでサービスのコーヒーをいただくことができます。

のんびり。
ほっこり。

窓の外から見える明るい時間の温泉街の様子を見ながら
まったりとした時間を過ごしました。

感想・まとめ

冬の時期の、雪景色を求めて出かけた銀山温泉。

他の湯宿も考えたけど
やっぱり能登屋旅館に泊まりたくなってしまい結局リピ。

 

ここは湯のよさはもちろん、
館内のレトロモダンな雰囲気もものすごく素敵で。

山形らしさをぎゅっと凝縮したかのような郷土料理の数々と
そして女将さんをはじめ、仲居さんもものすごくホスピタリティに溢れているし
居心地もとてもいいところだなぁと、しみじみ思ったり。

今年行った時はだいぶインバウンドの方が多く宿泊していて。

朝の食事会場で一斉に並んでみると
だいぶ諸外国の方が多いなーと見て思いました。

温泉街自体には若い観光客も結構いたものの
お宿の中に入ってみたら、インバウンドの方々ばかり目につくのは
やはりここは日本人の予約がなかなか取れないというということもだいぶあるんだろうな。

ちなみにこんなことを言ってはナンですが、
ちょっと会話内容を小耳に挟んだお話によると
何しろ能登屋の予約はかなりの争奪戦ですし
海外のエージェントさんはかなり頑張って予約を取っていて。

そしてだいぶマージンをお取りになられているそうで
普通に電話で予約を直接した値段の約10倍くらいお支払いになって来たとのこと。

セレブなみなさんたちだなぁ、なんてふと思ってしまいました。

実際同浴時に見た温泉の入浴時のマナーもよかったし、
正直不快だなぁと思う部分がなくて。

他の場所だとうーんって思うところがあったこともあったけど
能登屋旅館でお会いした海外からの観光客のみなさまは
素敵なかたたちが多かったな。

 

雪景色のリベンジ。

3度目の正直でまた来シーズンの予約も検討しようかどうか・・・

まだまだ予約まで時間はあるので考えよう。

 

やはり銀山温泉に来て泊まってみると
シンボルの湯宿に泊まるって気持ちも上がるなぁというのは実感してしまったのですよね。

次お世話になる時こそは雪景色と出会いたいな。

予約方法

冬の銀山温泉、特に能登屋旅館の予約は
思い立って行きたいと思っても、予約がなかなか取れません・・・

 

平日でもタイミングが合えば行けるという方なら
むしろ行きたいなぁと思う月で1ヶ月きってから
公式サイトを見ていると空室がたまに出ていたりもしますが、

最近は海外のエージェントがすぐにおさえてしまいがちなので
空室はだいぶみつけ難くなりました。

一応予約方法として記載しますと
王道なのは電話予約です。

予約受付は6ヶ月前、半年前の1日に受付。

例えば2月に行きたいと考えているのなら
8月1日が予約日ということになります。

川側のお部屋は特に人気なので
早めの時間につながらないと埋まってしまいがち。

ネットはだいぶ後になって空室日を反映するので
予約をするのなら直接の電話が一番早いなぁと思いました。

住所 山形県尾花沢市大字銀山新畑446
tel 0237-28-2327
web https://www.notoyaryokan.com/
日帰り入浴 不可
ひとり泊 不可
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