日光湯元温泉は戦場ヶ原の奥にあり、
湯川の水源となる湯ノ湖の北岸に開けた静かな温泉街。

ここは
なんと1200年もの歴史を持っているのだそうです。

近年外国の方にもとても人気がある温泉地、観光地だけど
最近はコロナ禍でほぼ日本人の姿しか見られません。

関東住みの

✔️釣り好き
✔️山好き

そんな皆様を中心に、このあたりは人気があるエリア。

周辺にはいくつかお宿があって
週末ともなるとどこも人気を集めているけれど、

今や週末の予約はかなり激戦につき
早くからブッキングを試みないと泊まることができないくらい人気宿、

それが紫雲荘なんじゃないかな、と。

外観見ても素朴さ、古さも少しあるけど
中に入ると女将さんのセンスの良さ、温かさが滲み出ています。

♨️リピーターが多い温泉宿

♨️女将さんのセンスが光り、おもてなしも温かい

♨️美人の湯のにごり湯を貸切で存分に湯浴みできる

♨️女性ひとり旅にも温かく迎えてくれる宿。実際女子ひとりも多い。

チェックインは15時から。

だけどこの日はどうしてもリモートワークしなくてはならないものの
周辺にWi-Fiが使えるところが見当たらなくて・・・

困ったなあ。

どうしようかお宿に相談したところ
お部屋を少し早めに使えるようにしてくださるという神対応。

めちゃくちゃ救われた。

😊

宿泊するのは今回が初めてだったけど
実は日帰りでは利用したことがありまして。

最近ランチ営業をはじめてからは
日帰り入浴を貸切で利用することができるようになったけど
以前は基本的に日帰り入浴不可、のみ不可。

でも

以前期間限定であった奥日光湯元湯巡り手形があればつかることができて。

しかもこれがめちゃくちゃおトクだったんですよね・・・

湯巡り手形を使えば紫雲荘にも入ることができたので
その時に立ち寄ったことがあったけど、
ここは宿泊してこそお宿の魅力や良さがわかるとのこと。

ぜひ泊まってみたいなあと思っていて。

ようやく泊まることが叶いました。

現在お部屋は5室。

トイレがあるお部屋は1つしかありません。

和室だけど
Wi-Fiは高速のものが使用できて快適。

お茶とお菓子。

アメニティの他に冷蔵庫やポットもあり。

さらにグラスも多めに用意されていたけど
これは冷蔵庫の中にあらかじめ用意されていた飲み物用ですね。

冷蔵庫の中は瓶ビール、日本酒（2合サイズ）、シードルなどがありました。

こちらのお宿、お酒の持ち込み禁止だそうで。

館内に自販機は見当たらなかったけど
小さな売店風に地酒と飲み物が販売されています。

部屋の鍵と”貸切中”の木のキーホルダが・・・

こちらの温泉は内湯も露天風呂も貸切制。
空いていればいつでも浸かれるということで、この鍵を印として使うのです。

温泉を使用したいとき、

この木のものを
温泉の指定された入り口のところにかけておくというシステム。

ここはランチの場所でも使っているところで
夕食でもここを利用することができます。

和風だけどどことなく北欧テイストで、すごくあたたかな雰囲気。

素敵な椅子、
館内から貸切露天風呂へ行くところにも配置されていました。

3年前くらいから実はこっそり気づいてしまった持論だけど、

さりげない空間こそセンスが光る場所を生かして魅せる宿って
だいたいハズレないし、実際クチコミ評価も満足度も高かったりするなと。

そしてリピーターを増やしているんですね。

紫雲荘もしかり。

まじで予約困難ですもん。

夕方までたっぷりリモートをして。
終わった後はひとまず温泉へ。

土曜日だったけど
チェックイン後の皆様とひとっ風呂タイムがズレていたからか
露天風呂も内湯も空いていて。

内湯→露天風呂をささっとつかりました。

内湯は1階に2つあり、
今は両方とも貸切利用だけど
以前はここを男女別で使用していたなあ、と。

変形ではなく長方形の湯船には入ったことがあるなあと思って。

自宅で以前の写真を見たら、やはりそうだった。

3、４人くらいサイズの湯船に溜まっていた湯は結構なアチチ湯。

エメラルドグリーンにグレーを混ぜたような色の湯で、
よく見ると糸状の湯の華が舞っていました。

アチチ湯も以前より熱く感じないのは、
おそらく、すでに宿泊された方による加水済みだったのかなあ。

キシキシ感の後にツルツルも感じられた浴感。

でもキシキシ感も強すぎるわけではなくて。

じわじわ硫酸塩泉の美人の湯がお肌にアプローチしてくれます。

お次は貸切露天風呂へ。

ドアの指定された場所（フック）に貸切中のしるしをかけて、外へ出ます。

いったん外に出て数歩のところにある露天風呂。

隠してはいないけど
隠し風呂風な雰囲気。

露天風呂は1人でゆったり。
2人でなんとか、なサイズ。

外気に触れていることもあって
露天風呂はアチチすぎないくらいのほどよい湯温。

キシキシ感も内湯ほどではないけど
硫黄分も炭酸水素塩泉も、そして硫酸塩泉がたっぷり味わえて。

美肌修行、美肌湯治によき湯。

美人の湯の泉質分が全て揃って溶けこんだ湯。
お肌がかなり歓喜、でした。

「月あかり」ですから。

日が暮れた頃の時間、
ブルータイムもとてもいい雰囲気でした。

さらに

晴れた日だったので夜、星空もとてもきれいで。

心も洗われた感じがものすごかったなあ・・・

時間によって色が変わる湯は、神秘的。

●泉質：含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩温泉（硫化水素型）（中性低張性高温泉）

●泉温：74.1℃

●pH：6.6

●成分総計：1440g/kg

夕食のお時間となりました。

時間は18時〜19時の間で選ぶことができたので
一番遅い19時に。

場所は食堂か部屋食かを選べたけど
部屋食推奨と仰っていたので部屋食にしました。

湯葉、豆乳鍋が登場するあたりはやはり栃木のお宿ならでは。

野菜もたっぷり。

でもちょうど良いサイズの栃木牛のトロトロビーフシチューや
グラタンと天ぷらとバラエティに富んでいる内容で。

どれもおいしい♡

地酒も合わせました。
本日のきき酒３種セットを。

栃木らしい控えめな華がありつつ爽やかで軽快寄りが中心。

・辻風　純米吟醸　生酒（真岡市）
・旭興　夏の搾りたて　無濾過生原酒　（大田原市）
・若駒　馬夏ンス　無濾過生原酒（小山市）

辻風と夏の搾りたてのうすにごりでたっぷり野菜を。

馬夏ンスとはこってりめなお食事と合わせて。

両方、さらにおいしさが増してペアリング大成功。

食後には酒粕のブランマンジェを。

（あと2つくらいあったけど酒粕と聞いたので即決）

奥日光限定の日本酒、貴婦人を使って作られたブラマンジェは
ふわ〜と華やかめな酒粕の香り。

だけど個性強すぎるワケでもないから
日本酒を飲まない方でも好まれるんじゃないかなあと。

食後のデザートとしては大きめだけど
おいしくてペロリ、でした。

このご時世ですし。
フカフカの布団は自分で敷いて、ぐっすり就寝。

一夜明けて
朝おめざめ温泉して。

朝ご飯の時間です。

朝食は、和食か洋食かを選ぶことができて時間も選ぶことができます。

旅館で食べる朝ご飯は好きだけど
基本的には朝食を食べる習慣がない日常生活なもので・・・

内容を聞いたら洋食の方が量が少ないかなあと思って選んだけど
パンにポテトと意外にボリュームがあって。食べごたえありました。

聞いたら山へ向かう方が洋食を選んで
サンドイッチを持って出かけるのだとか。

なるほど。

食べ残しても包んでくださるとのことだったけど
おいしかったから結局完食。

そして食後にコーヒーをいただきました。

わたしは山登りをする予定がなかったし（いつもしない人だけど）
山ガールさんも多く見られ、朝の出発も早い人が多い中、
ゆっくり朝の時間を過ごし、温泉を楽しんで。

ゆっくり10時少し前にチェックアウトしました。

女将さんと旦那さんのおもてなしが心地良く、
しかも刺さる。センスも素敵だし。

程よい距離感。
地物の食材を生かしたおいしい食事。
内湯も露天風呂も美肌修行によき美人の湯が掛け流し、にごり湯。

内容考えたら控えめな料金設定（土曜日、1人もOK)だし、
人気でリピーター多いのがわかる、予約困難なワケだなあと。

泊まってみて人気なのがとてもよくわかった、素晴らしきお宿でした。