飯坂温泉青葉旅館宿泊記|小鉢がたくさん並ぶ百味百彩が圧巻な数寄屋造りの宿
奥州三名湯のうちのひとつ、飯坂温泉。
(あと2つは鳴子温泉、秋保温泉)
東京から福島駅までは東北新幹線に乗ってしまえば1時間30分ほど。
福島駅から福島交通飯坂線に乗り換えて25分で飯坂温泉に到着するので
サクッと湯旅で気分転換したいけどアクセスのいいところでよき温泉に行きたいときにピッタリ!
行きやすさも魅力のうちのひとつだと思います。
温泉街もレトロで素敵なのでそぞろ歩きにもよき。
😊
飯坂温泉の温泉街から一本細い道を入るとすぐに見えてくる
青葉旅館
✅アクセスよく温泉旅を満喫したい
✅貸切風呂でよき湯を堪能したい
✅地物にこだわったおいしいお食事を味わい尽くしたい
そんな気持ちのときはこの湯宿がピッタリ!
コロナのだいぶ前に訪れたことがありましたが、
久しぶりに訪れてみたくなって再訪したのですが
おもてなし含めてしみじみ感動したので
このブログでもまとめようと思います。
青葉旅館の特徴
♨️温泉は内湯と露天風呂と合わせて3つ、全て貸切利用
♨️昭和初期につくられた数寄屋造りの湯宿は、職人さんの匠な技が施され見応えがある
♨️すっかり名物となった百味百彩、ずらりと並ぶ小鉢料理の旬菜にテンションが上がる
♨️湯宿のサービスで、あったらいいなぁを叶えてくれている宿
チェックイン
チェックインはお宿の標準時間の15時から。
以前訪れた時は17時過ぎに宿入りしたのですが
おもてなしが豊富なので遅くなってしまったことに後悔した記憶があるので
今回は早めのチェックインです。
吊るし雛が目につく玄関口。
造りこみの装飾美も本当に素敵。
「こんにちは〜」とご挨拶をして中に入ると
仲居さんが出迎えてくださり、中へとご案内していただきました。
お休み処みたいな応接室にて宿帳を書いたあと、お部屋へ。
館内には見事な枯山水があります。
奥にはストーブ、
そして美しく盛られた白い砂が目を惹きます。
木の組み方に職人さんの技と遊び心が見える・・・
名建築の湯宿。
いいですね〜
ものすごく素敵。
"五月”のお部屋へ
総部屋数は10室。
なかには温泉付きの特別室もあるのですが、
やはり1人泊だと利用は難しいようで・・・
ひとり泊できるお部屋はこぢんまりとしたお部屋だけの様子。
(おまかせのプランならその日次第かも)
それではお部屋に入りましょう。
ひと晩お世話になります〜〜
五月のお部屋
今回は4畳半のコンパクトな和室です。
板縁があり、
そしてお部屋にはトイレもあります。
Wi-Fiは全く問題なく速度もバッチリ。
入ってすぐ右側にあったトイレ。
すぐ横の階段を数段あがるとお部屋という造りとなっています。
お茶のセットの横に
コンパクトな正方形の冷蔵庫があります。
(中は空っぽ)
お茶とお茶菓子。
このお菓子はふじりんごを赤ワインで時間をかけて煮込み、
その後に干して作り上げたというお宿オリジナルのお菓子とのこと。
このお菓子、以前宿泊した時もいただいて。
とても好みに刺さるウマさだったので、
またいただけて、かなり嬉しい!感激!
それでは温泉へと向かいましょう〜〜
内湯
温泉は3つ全て貸切風呂となっていて。
内湯が2つ、露天風呂が1つ。
まずは内湯から。
内側にある鍵をかけて入るので
鍵がかかっているか否かで利用しているのかがわかります。
内湯2つは隣に並んでいます。
趣がある岩風呂はこぢんまり、2人くらいサイズ。
元湯。
無色透明。
ここはがっつりアチチ湯ではあるものの、
他の飯坂温泉に比べたらからだをそっと包み込んでくれるかのような、
やさしさを感じた湯。
ちなみに温泉は24時間、夜通し利用が可能なのも嬉しい〜〜
シャンプー類はKOSEと花王の2種類。
KOSEのプレディア、洗い心地もよくて。
このシャンプーいいなぁ。好き。
隣の内湯は湯船の形が違うのです。
ここも2人が精一杯なくらいのサイズ。
湯口に析出物が付着しているのをみて
よき湯なことを改めて実感。
こちらの方が若干ではあるけど
隣より若干入りやすく感じました。
歴史を風格、そして品も感じるし
パッチワークみたいな湯船がすてき。
露天風呂
空いているのなら行きたいのが露天風呂。
露天風呂も貸切なのですが
ここがやはり一番人気があります。
脱衣所には1人サイズのサウナもありますが、水風呂はなし。
そして嬉しいのがお宿オリジナルの日本酒”青葉”の一升瓶が
脱衣所に置いてあるのですよ。
\(^o^)/🍶
枡の日本酒と露天風呂。
サイコーな組み合わせすぎる。
4人くらいのサイズの露天風呂。
外気にもさらされているし
ここは他の湯船に比べたらぬるく感じるくらいの湯。
飯坂温泉といえば激アチチ湯ばかり、と思うけど
この露天風呂は入りやすくて、心地よくて。
なんだか不思議な感覚もあったり。
でも
枡酒を楽しみながらの湯浴みですから
このくらいの湯温がベストなんじゃないのかなぁと。
オリジナルの日本酒”青葉”
福島の地酒が大好きなので
露天風呂で一献できるの、めちゃくちゃ嬉しい〜〜
この青葉の日本酒は純米酒で
心地よいフルーティーな甘さを少し感じつつも、アフターがストンとして。
おいしいおいしい。
会津坂下にある曙酒造さんにお願いしてつくられた”青葉”
曙酒造さんといえば天明とか、スノードロップが有名ですね。
もともと天明が大好きなのでこの青葉も好みに刺さった〜〜
一升瓶とはいえ
貸切だとはいえ
ここは露天風呂ですしね。
飲みすぎないようにせねばと
枡酒をじーーっくりちびちび味わいました。
適温の露天風呂。
湯から出たら、さらりとしていてお肌がツルツルに。
夜、ごはんを食べてゆっくり休んだ後に行った露天風呂は
ライトのあて方が素敵で。
なんだか幻想的だなぁと思ったのでした。
温泉情報
・泉質:アルカリ性単純温泉
・泉温:60.8℃
・pH 8.5
夕餉
夜ごはんの時間になりました。
お部屋にていただきます。
時間は選ぶことができたので遅い時間に。
18時30分を希望する方が多かったようで
18時45分からセッティングし始めてもらいました。
野菜は自家農園のもの。
きのこは地元でとれたもの。
むかご、ごぼうのニシン和え、野沢菜、野蒜、なまこ、
むきたけ、タコのやわらか煮、自家製シーチキン、さつま芋の茎の胡麻和え、
みずこぶ、漬物、あみたけ、にんぎょうたけの炒め物、アケビの皮の煮物、天然鮑の肝のリゾットがけ、
牛の燻製、イカの酒粕和え、穴子、栗の渋皮煮 などなど
豆皿より小さい、
小指の関節くらいの大きさの小鉢のみなさんがずらりと並びます。
小鉢の種類が30種類以上と並ぶのが圧巻な夕餉。
この小鉢がずらりと並ぶのは、こちらの湯宿ならではの名物。
これは女将さんが旅をした時に、
「ちょっとずつあれこれ食べたいのよね」という気持ちになったことがきっかけだそうで。
お宿ではちょっとずついろいろ食べてほしいということを形にしたそうです。
食器洗うのが大変だろうなぁ、と思ってしまうのですが
今は食洗機がいい働きをするので大丈夫とのことでしたよ。
以前泊まった時も小鉢がずらりと並んでいたけど
全て手作りだし
季節によって内容が変わるのですが
秋の松茸、春の山菜が特にオススメと聞いてしまったら
秋の松茸の時期にぜひ行きたーい!と思いまして。
秋にようやく宿泊が叶いましたが、
松茸がのった茶碗蒸し、
めちゃくちゃおいしすぎる〜〜!
国産の松茸は味も芳醇。
そして、ごはんは松茸ご飯だったのですが
ウマすぎて天に召されましたよ。
口内幸福。
口の中から消えて欲しくない〜なんて思いながら
余韻まで楽しみました。
最高。
朝餉
朝ごはんも、お部屋にていただきます。
8時からにしたので8時に仲居さんがお部屋にて
朝ごはんの小鉢を一つ一つ並べてくれます。
夜は説明があったけど、朝は説明はなし。
小鉢の種類が豊富なので食べきれないのでは?と心配するかもですが
一つ一つが本当に小さくて、ほぼ一口サイズなので、心配ご無用かと。
紫蘇巻きの漬物とか、きゅうりの漬物など漬物も1つずつ。
ひじきの煮物とか、みずこぶのおひたしなどもちょこちょこいただけて。
本当にあれこれ食べてみたい気持ちを叶えてくれるご飯は気持ちが上がったのでした。
感想・まとめ
2度目ましての青葉旅館。
早めに宿入りしたので露天風呂で日本酒を一献もしっかり楽しめたし、
相変わらず小鉢がずらりと並ぶお食事は、見ていても実に圧巻!
お宿の方もオススメしていた秋ならではの地物の国産松茸は、
風味も香りもサイコーにおいしくて・・・
至福の湯旅時間。
秋に来れてよかった〜〜〜
ここはお食事もここでしか味わえないワクワクと感動があるけど、
露天風呂で地酒で宿オリジナルの”青葉”を露天風呂でいただけるサービスもしかり、
湯宿であったらいいなぁを叶えてくれる湯宿だと、改めて思ったのでした。
日本酒好きな方にも、ここはオススメしたい〜〜
温かいおもてなし、おいしいお料理、よき湯に感動。
今度は山菜の時期に、山菜づくし膳を味わってみたいな。
そして次は温泉付きの特別室にも泊まってみたいなと思うので
また再訪する気満々です。
住所 | 福島県福島市飯坂町東堀切7 |
tel | 024-542-3346 |
WEB | http://www.iizaka-aoba.jp/ |
日帰り入浴 | 不可 |
一人泊 | 可能 |