*マジョリカタイルの浴場が素敵!大正レトロ風呂浪漫の泉*大鰐温泉ヤマニ仙遊館宿泊記 | 現役アナウンサーの温泉専門家 植竹深雪

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*マジョリカタイルの浴場が素敵!大正レトロ風呂浪漫の泉*大鰐温泉ヤマニ仙遊館宿泊記

津軽の奥座敷と呼ばれている”大鰐温泉郷”。

ここは800年以上の歴史を持つ、青森きっての古泉と言われているところで、
豊富な湯量と良質な湯は古くから親しまれています。

今もノスタルジックな雰囲気が残っている温泉のまち。

現在は10軒あまりの宿泊施設と5軒の公衆浴場があります。

 

先月大鰐温泉にある

ヤマニ仙遊館に宿泊してきまして。

こちらのお宿、
マジでとても印象に残るほど、めちゃくちゃステキすぎた……!

鮮度があるうちにこのブログにまとめようと思います。

 

ヤマニ仙遊館の特徴

♨️太宰治ゆかりの宿で登録有形文化財に指定

♨️マジョリカタイルとガラスブロックの浴場がエモい温泉

♨️大正ロマンとモダンが残る美しい宿

チェックイン

JR大鰐駅から歩くと10分強くらい。

車だと3分くらいのところにあるヤマニ仙遊館。

チェックインは16時からとなっていましたが
青森ってよき湯がざこざこ湧いているし
湯巡りがとても楽しいところなので、

早めに入る気持ちはあったものの結局17時入りとなってしまったのでした。

行った時、玄関前の駐車場はほぼ満車状態だったから
他のゲストの皆さんは早めに到着された様子。

 

中に入ると、趣がたっぷり感じられまして。

伝統的な建築美。
まず雰囲気に酔いました。

 

帳場で館内の説明をしていただき
アサインしてもらったお部屋へと移動します。

 

 

 

館内の様子

階段も、廊下も・・・

本当に和モダンがステキ。

でも水回りはリニューアルされているので古さは全然ありません。

お部屋は全部で11室。

昭和ロマン棟と、文化財棟があります。

お部屋の様子

アサインしていただいたのは、2階の”萩の間”

帳場のある階段上がってすぐだから、
温泉や食事の移動もしやすくて便利なお部屋で嬉しいな、と。

 

古さは感じず。
とても清潔感があるお部屋。

Wi-Fiもすぐ隣に設置されていたので不便なく使用できるし、
とても快適。

コロナ禍ですっかり多くのお宿さまで採用されるようになった
事前にお布団が敷いてあるシステム。

これ、お互いにいいなあといつも思います。

 

小さな冷蔵庫も室内にあったし
必要なものが揃っていたお部屋。

この時期だから着なかったけど、
半纏がとてもカラフルです。

カテキンを摂取して
(入浴前にお茶飲むと通常時より吸収が約7倍とのお話)

温泉へと向かいましょう〜

温泉の様子

温泉は男女別で内湯のみ。

浴場は男女、離れたところにあります。

姫方用は、帳場の裏側に進んだところでした。

こちらの浴室、
実は今年の2月にリニューアルをしたということでして。

写真で見ても内湯がとてもステキだなあと思っていたのですが
すでに浴室のドアからときめきました。

ああ テンションが上がる〜〜

うわあ。とても美しい!!

モザイクガラスがキラキラしていて
ガラスが湯面にも映っていて。

エモい、エモすぎる!!

そして

湯船や湯口、カランに貼られているマジョリカタイルが
めちゃくちゃステキでした。

このマジョリカタイルは男女合わせて2つの浴場で43種類、
約800枚使用しているのだそうで。

1つ1つ近くでタイルを見ていても全然飽きなくて……
タイル萌えでした。

ちなみになぜマジョリカタイルをリニューアルで使用したかというと、

そもそも昭和20年代までは浴場にマジョリカタイルを使っていたことを
当時の絵葉書で知った5代目の館主様が
「いつか再現したいなあ」というのを形にしたのだそう。

昭和初期のお宿でレトロな浴室を今でも大切に残してくれていて、
タイル萌えな湯というものあるけど

令和にあえて昭和初期のレトロモダンな浴室を再現したというのは、なかなかないかも。

いい。すっごくいい!

わたしにとって
こういうエモい浴室、タイル萌えな湯船は絶景オブ絶景。最高。

 

アチチの源泉を加水せずに湯船に注いでいて。

40〜41℃くらいで気持ちよくて。
まどろみました。

源泉かけ流し。

石膏混じる芒硝の硫酸塩泉でお肌の蘇生、ハリや弾力アップと
しっとり保湿が叶う湯は、やさしくてマイルドな浴感。

だけどやっぱり塩は塩。

タイルに見惚れながら湯に浸かっていると
汗が吹き出してきます。

 

出たり入ったりを繰り返し。

夜も朝も、たっぷり大正レトロ風呂を楽しみました。

 

 

温泉は朝も8時まで。

朝食時に湯を抜き、毎日全部入れ替えています。

館主様にご案内していただき
清掃前の殿方用の湯船を見せていただきました。

湯は抜いた後だったけど
でもタイルの様子がとてもよくわかって
これはこれで貴重なお姿だなあ、と。

殿方の方がサイズが大きめ。

マジョリカタイルの絶景はこちらの方が楽しめるけど
でも朝日が差し込んでキラキラした湯面が見えるのは姫方の方でもあるので…

どちらも本当にステキでした。

 

コロナの不安が解消された時には、
男女入れ替えにするとか、しないとか。

・・・してほしい♡

温泉の特徴

●泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉

●泉温:68.6℃ (加水なし)

●pH  記載なし

●成分総計:2.473g/kg

夕餉

夜ごはんの時間になったので、
1階の食事会場へと移動します。

素晴らしいお庭を見ながらのごはん。

文化財のお宿の雰囲気をたっぷり楽しみながらの食事って
やっぱりいいものですねえ。

飲み物メニュー。

 

豊盃があったので
冷酒で小さいものにしました。

ワイングラスでの提供です。

控えめながらもフルーティーな吟醸香があるので
このグラスでの提供はとてもいいな〜と。

お酒にピッタリ!

 

それではいただきますよ。

カンパーイ!

\(^o^)/

 

スープに大鰐温泉もやし、
大鰐自然村のレトロポークに添えられているのももやし・・・

大鰐温泉もやしってとても人気があって。
豆感がしっかり感じる独特の芳香と. シャキシャキとした歯触りが魅力的なんだけど

わたし、クリーミーなスープでいただくのは初めてだったけど
このスープ、食感と味がなんだかクセになるなあと。

 

他も地物にこだわった食材を使用したお料理は
どれも素材を生かしていて、飽きずに最後までいただけるものばかりで美味でした。

 

 

朝餉

ぐっすり眠って。
一夜明けて。

おめざめ温泉に行ってきてからの朝ごはん。

夜と同じ会場だけど、座る位置が違いました。

 

お庭を目の前に見える配置、いいなあ。

文化財のお宿の雰囲気を存分に堪能できます。

 

 

“津軽のカッチャのおかず”が並んだ朝ごはん。
(カッチャ=お母さんのこと)

お母さん手作りのお惣菜にほっこり。

そしてここでも大鰐温泉もやし。

…夜と朝でたっぷりいただいて。人生で一番大鰐温泉もやしを味わったなあ。

つがるロマンのごはん、ツヤツヤしていてとてもおいしいご飯でした。

そして、このりんごジュースがとてもおいしかった!

セルフです。

そしてこの横にはコーヒーもあって。

食後にいただきました。

感想・まとめ

文化財特有の雰囲気を感じつつ
とても快適に過ごすことができて。

さらに浴場も
マジョリカタイルとモザイクガラスの共演が
ものすごーくステキすぎて。湯も新鮮で。

ごはんも青森らしさ、大鰐らしさを感じられるものばかりで
青森を感じられた食事はどれもおいしかったし、地酒もおいしくて。

シアワセな湯宿時間を過ごすことができました。

露天風呂至上主義、というか
露天風呂がないと物足りないと思う方はミスマッチかもしれないけど

文化財を堪能できて
エモい浴室を素晴らしいと思う方なら
このお宿はとても刺さると思ったのでした。

土曜日でひとりで宿泊して
1泊2食付きで1万円台前半ってとても良心的。

まだリフォームは完成形ではないのだとお伺いしたし
そもそもステキすぎて気に入ってしまったので、
またリピする気まんまんです。

よきお宿様でした。

住所 青森県南津軽郡大鰐町蔵館村岡47-1
tel 0172-48-3171
web
https://senyukan.com
日帰り入浴 不可
ひとり宿泊 可能
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