思えば子供の頃はそばより絶対うどん好きだったのに
ある日突然目が覚めたかのようにそばに魅せられてしまって。

以来

こだわりが強い蕎麦屋さんを見つけたり
教えてもらったりすると旅先で（山温泉方面は特に）立ち寄りたくなるくらい
大大大好き。

車でなければめちゃくちゃおいしい蕎麦を日本酒とともにいただくと、
至福オブ至福。天に召されます。

先日イッピンサイトでキュレーターもされている食の専門家さんの方との会話にて
「今週末は高山村の温泉に泊まりますよ〜」という世間話をしたら
「ならば、ぜひ文の蔵に行って！マジで最高にうまいから」とのこと。

食の専門家が忖度なしで推してくれるお店は間違いないはず。
絶対に行くぞと思って。先日行ってきました。

子安そば　文の蔵

信州広し。

信州そばは評判のお店はどこも確かなウマさに感激するけど

大袈裟でもなんでもなく
自分史上最高と思った蕎麦と出会うことができました。

泊まるのは蕎麦屋さんから近いところだし
昼のピークはめちゃくちゃ混んでいる人気店だとも聞いていたこともあって
ラストオーダー14時ギリギリに入店。

みなさん召し上がった後だったらしく、
週末とはいえわたしが最後のお客さんでした。

カウンターとテーブル席があって玄関で思っていた以上に客席数はあったけど
それでも満席になるのだから、口コミの力ってすごいなとマジで思う。。。

オーナー様の真摯に蕎麦と向き合い、
丁寧な仕事ぶりがあちらこちらで見ることができました。

カウンターに座ったので
目の前の丁寧な仕事っぷりに魅せられてしまう、わたし。

実は壁に冬限定メニューや推しのもの、鴨もあったことに気づかず…

座った目の前のメニュー書きを見て、

ゴロロ？
ゴロロってなんぞ？？

気になるしそれにしてみよう、とオーダーしました。

ぼーっと店内を見ていると、
蕎麦が出来上がりました。

ここまで時間測っていないけど早かったなあ、と。

ゴロロ＝ゴロゴロとした長芋

鬼殺しと言っていいのかわかんないけど
そんな感じで長芋がゴロゴロしているのですね。

まずはそのままツユとそばだけで口に運ぶと、
ものすごいそばの香り、そしてコシ。

うわぁ〜
これは超絶おいしい！

荒削りの田舎そば、
好き嫌いがもしかしたら分かれるかもしれないけど
わたしはメロメロ。

食べ終わるのが口惜しくて
じっくりじっくり味わい尽くして堪能。

ものすごく好みだ…かなり刺さりました。

ゴロゴロとした長芋も好きだなあ。

食感が楽しかった。

メニュー見ると日本酒とだけしか書いていないけど、
実はものすごい日本酒がフツーに並んでいたのです。

長野が誇る地酒もあるけどそれだけではなくて
而今もあったり羽根屋も…

なにここ、最高すぎる。

雪どけの頃、夜ここで日本酒とそばをいただくために
高山村の温泉宿に素泊まりか朝のみのところを選んで来ようと思ったのでした。

絶対再訪する！

GW前半、山田温泉に宿泊をしたのですが
（レポはまた改めて…）

文の蔵に夜行ってみたいなーと思いまして。

夜ごはんナシでいけるところを選んで、夜に再訪しました。

ずらりと並んだ日本酒のみなさん。

幻舞とか地酒もあるけど
それだけにこだわらず、巷で人気があるレア酒がザクザクあるんです。

楽しみ〜！

宿からは車で5分くらいだけど
歩くと30分以上かかるし
何しろ夜道は獣のみなさんも現れる確率が高くなるから避けたいところ。

でも車だと飲めないからなあと思っていたら
今回はお宿の方の好意に甘えさせていただきまして。

送迎をしていただきました。

なので存分に日本酒と絶品田舎そばを味わい尽くしますよ〜

それではかんぱーい！

＼(^o^)／🍶

日本酒冷蔵庫にはレア酒がやっぱりたくさんあって。

基本的には店主おまかせなんだそうですが
わたしは相談しながら決めました。

飲み比べセット3種から。

どれも相当おいしいけど
裏八仙、やばっ。

めちゃくちゃおいしーい。

もちろんめろんも、たかちよも
フルーティーでたまらないウマさ。

手作りのそばかりんとう。

甘辛だれに絡めたかりんとう、
なにこれ、これ相当おいしすぎる！

中がレアで。最高。

特にたかちよとピッタリ合いました。

地物の山菜の皆様を目の前で揚げてくれた天ぷら。
（カウンター席だったので）

こごみも
こしあぶらも
たらの芽も
ふきのとうも

どれも相当おいしいけど
中でも野沢菜の菜の花の天ぷらが絶品すぎました。

天つゆにはなんだろう、キャベツの芯ではないし玉ねぎではないけど
歯応えあってシャキシャキのものが入っていました。

これもうどとか山菜の一種なのかな？

日本酒がなくなっちゃった…

ということでおかわりを。

3種ではなく2種にしてもらい、
そして自分で選びました。

菩提酛の風の森も
萩の鶴も

どちらもかなりフレッシュなアワアワがあって。

爽やかで、どちらも好みどストライク。

そろそろ鴨南蛮そばも終了と聞いたら食べたくなって。

鴨にしました。

力強い田舎そばは風味、香りバシバシ。

柚子胡椒もゆずもよく合って。

ああああああああ。たまらん！

期待を裏切らないおいしさに大満足でした。

ここまで一人で食べて。
食べすぎて腹パンを超えてしばらくぐったりしてしまったけど
やっぱりここではあれこれ食べたくなるし、飲みたくなるから仕方ない。

ごちそうさまでした。

またおじゃましまーす。