国登録有形文化財の老舗宿で伊達のお殿様気分*青根温泉不忘閣 | 現役アナウンサーの温泉専門家 植竹深雪

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国登録有形文化財の老舗宿で伊達のお殿様気分*青根温泉不忘閣

今週に入り、今年一番の寒気が流れこんだ日本列島。

去年が暖冬だっただけに
冬ならではの寒さがこたえている今日この頃。

週末から昨日まで、南東北の温泉を湯巡りしていました。

2泊しましたが1泊はゆと森、2泊目が不忘閣に投宿。

ということで、感動がぼんやりする前に青根温泉不忘閣を更新します。

あとでまとめよう・・・
と思うとあとでがずっと来ないので、今回こそはちゃんと早くまとめるぞ!

 

青根温泉不忘閣の特徴

♨️国の登録有形文化財の宿で創業500年の老舗温泉宿

♨️伊達政宗も入浴した浴槽もある温泉

♨️重厚感と歴史が感じられる建物

♨️料亭顔負けかも・・・な食事

♨️「大湯」「蔵湯」の雰囲気が特にステキ

めんこい勤務時代に雪道運転は冬だと日常だったので
スタッドレスを信頼して
慎重に慎重に運転をすれば大きくビビらないけど

さすがに記録的などか雪には、めちゃくちゃ神経をつかいました。

ハンパない雪だったなあ・・・

お部屋での館内説明もコロナ禍で帳場でするスタイルが、
ニューノーマルからだいぶノーマルになってきました。

 

温泉は男女入替制&貸切風呂2つ

館内説明時にいただいた温泉案内ですが

温泉は全部で6つ。

風呂は近年改修された「大湯 金泉堂」をはじめ、
「御殿湯」(湯船は大小2つ)、「新湯」が男女交替制、
蔵の中にある「蔵湯浴司 (よくす)」と半露天の「亥之輔の湯」は貸切制です。

 

 

大湯と蔵湯は必見モノ!

まずは「蔵湯」から。
蔵1棟を30分間貸切という贅沢さ。

嬉しすぎる。

 

貸切制で帳場のすぐ横に
大きくて結構ずっしりとした木札があるので
木札が戻っているか否かが空いているかの目印です。

蔵湯へ向かうアプローチもなまこ壁があり祠あり。
蔵湯に入る扉もかなりの重厚感。

中に入るととても快適空間、
雪だしめちゃくちゃ寒かったけど中はこのエアコンのおかげで
脱衣がしんどくなかった・・・ありがたいなあ。

宿を代表する存在の「蔵湯」

ライトアップされていて幻想的。

蔵湯の美しさを引き立てていました。

硫酸塩塩よりの単純温泉の湯はやわらかな浴感が心地よくて。
湯温も41℃くらいの適温で。

芒硝香もいいなあ♡

30分間があっという間です。

次が「大湯」

C/iから夜8時までが女性タイムです。

ここもぜひぜひ入っておきたいところ。

というのは、

室町代から続く伊達藩の御殿湯として続いてきた大湯は、
共同浴場として地元民にも愛され利用されてきましたが、
老朽化により2006年に閉鎖。

でも惜しむ声がかなり多かった、
ということで2年後の2008年に再建されたというものなのです。

 

引き戸を開けると
階段下には檜の大きな浴槽、「大湯」がこんにちは(こんばんは)

横に広がっている湯船は10人くらいサイズでした。

雰囲気、めちゃくちゃ最高・・・

酔いました。

実は夜も朝も隠れ家的な雰囲気がステキだと思った、

もうひとつの貸切風呂「亥之輔の湯」。

 

ここはスリッパの有無で空いているかの確認をします。

ドアを開けると躙り口のような引き戸があり
中に入るとこじんまりとしたひとりサイズの湯船が。

外気にさらされているので
ここが一番ぬる湯に感じたけど
湯につかってしまえばじっくり湯を堪能できました。

 

新湯も、

ヒバの香りに包まれていた御殿湯も、

(シャワーがあり髪が洗えるのが御殿湯だけ)

それぞれに趣があって。

重要文化財好きで温泉好きにはかなり刺さるのでは?
と思いながらゆっくり湯浴みしました。

金泉堂にてフリーの地酒を

雑誌や昔ながらのモノの展示コレクションが並んだ金泉堂(休処)にて

コーヒーやお茶だけではなく
地酒もご自由にどうぞ〜と。

 

もちろん遠慮なくいただきました。

あたごのまつ 本醸造

スッキリきれいさが感じられておいしい♡

 

料亭級?出汁が味わい深かった料理たち

料理長渾身の料理たちは

秘湯の宿で1万台とは思い難いくらいの内容で。

感動。

 

見た目も美しく味も素晴らしくて。

出汁がしみじみ、ほっとするけど奥が深い味わいでした。

 

さらに

仙台牛の胡麻鍋にはコチュジャンが入っていたのかなあ。
入っていなくてもそんな気がしたニンニクとピリ辛さも感じれておいし。

 

 

ここでしか飲めないと言われた地酒

青根温泉思手成し酒 純米大吟醸とペアリングしました。

純米大吟醸だけど
そうは感じない穏やかな吟醸香、
そしてきれいな味わいは伯楽星とか阿部勘と似ていて。

やはり宮城の地酒らしさ出ていたなあ。

食中酒にピッタリでした。

温泉にたっぷり入り、ぐっすり休んで。

一夜明けて朝食を。

8時一斉スタートです。

笹かまが出るあたりがやはり宮城だな、と。

ひとめぼれを使用したご飯が艶々していました。

 

創業500年の歴史が随所に感じられた名旅館。

リニューアルされているところが多くて
だいぶ快適だし
(階段をめちゃくちゃ上る3階のお部屋でなければ・・・汗)

 

温泉の種類も豊富で趣があるし、
お食事もしみじみおいしくて。

秘湯の温泉好きな方にも推したいなあと思った、よき湯宿でした。

 

温泉情報

●泉質:単純温泉

*源泉は6つの源泉の混合泉(新名号 花房 新湯 山の湯 蔵王の湯 大湯)
青根温泉全体で集中管理
●泉温:49.8℃
●pH 7.4
住所 宮城県柴田郡川崎町青根温泉1の1
tel 0224-87-2011
web
https://www.fubokaku.com
日帰り入浴 不可
宿泊料金 14850円〜
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