OSTERIA SINCERITÀオステリアシンチェリータ宿泊記|1日3組限定のオーベルジュで十割源泉堪能
すっかり「山形のショーケース」となった
赤湯温泉にある、山形座瀧波
山形を表現した湯宿といえば庄内のスイデンテラスも浮かぶけど
瀧波の方が先かも。
瀧波は、食事も湯もひたすら感動の連続の素晴らしい湯宿だけど
その瀧波が別邸でオーベルジュをつくり
今年2023年春にオープンしたと聞きまして。
1日3組だけのスペシャル。限定空間。
しかもオステリア、と美食宿。
うわぁ〜!
ぜひ行きたいなと思っていて。
早速行ってきました。(6月のことだけど)
素敵すぎる桃源郷、楽園だったので
ブログにまとめようと思います。
オステリア シンチェリータの特徴
♨️山形座瀧波の別邸でイタリアンを堪能できる美食宿
♨️離れが3つで1日3組限定
♨️湯は湯守さんこだわりの十割源泉の温泉
♨️オールインクルーシブ状態でお酒もたっぷり愉しめる
チェックイン
瀧波は何度か伺っているのでだいたいの場所は把握済みだったけど、
ホームページを見てもオステリアの場所が初めはわからなくて・・・
ちょっと戸惑いました。
フツーに瀧波の駐車場に車を停めたら、
すぐ、すでに顔馴染みの瀧波のスタッフさんが駆けつけてくださって。
丁寧にオステリアの場所をご案内してくれました。
車も前に付けてくださいとのことで車でまた移動。
ここはすぐ裏ではあるけど、案内していただかないとわからないし、
まさしく秘密の隠れ家かと。
瀧波以上にスペシャルなおもてなし。
あれ?アマンに来たんだっけ??と思ってしまったほどで、
この時点でハンパない感。
ウェルカムドリンクと共にチェックイン
チェックインはそのまま楽園のチェアーでします。
よく見ると
あれ?これは以前の湯船だわ、と。
今の瀧波になる2017年より前はこの湯船も使用していまして。
以前は「いきかえりの宿瀧波」として営業していたけど、
その時代も実は1回泊まりに来ていました。
オーナーさんが変われば宿づくりもだいぶ変わったけど
湯のよさは変わらずだったのが、温泉好き目線としては嬉しいなと。
😊
シャンパンもワインもザクザクあったけど、
見たことがないスペシャルなクラフトビールがあったので
まずはウェルカムドリンクでクラフトビールを選びました。
このビール、
あの化粧品メーカーのDHCが高級料亭専用につくったというおビール様。
富士山の湧水を使用したのだそうで。
やわらかな印象のホワイトエールでとてもおいしーい!
生ハムとお菓子もいただき
ここで少し寛いでからお部屋に案内をしていただきました。
ALBA(アルバ)の部屋
今回はこちらのアルバという名のお部屋にお世話になります〜
1階2階メゾネットタイプとなっているけど
ここはメゾネットの域を超えている気がするなぁと。
ファニチャーはフィンユールのデザインだけど
山形でつくられたもので、山形made。
北欧テイストのお部屋となっていました。
プライベート感たっぷりなんだけど、
このお部屋(他はわからないけど)
本棚もあって。
本のジャンルもオシャレ感を感じました。
お部屋にこれだけ本が揃っているのはすごい!
冷蔵庫にはビールの他
ペリエや山形でおなじみのの缶ジュースがずらりと。
ご自由にどうぞ、とのことなので
遠慮なくいただきます〜〜〜
コーヒーも充実。
ホテルみたいに引き出しを開けると
いろいろ出てくるようになっていました。
豊富すぎるお茶とコーヒー。
これらもオーガニックだったりと
こだわりが見られました。
お茶を飲んで
お菓子をいただいて
それでは温泉へと向かいましょう!
温泉
”湯道”という名の貸切風呂
温泉も離れにあって。
贅沢な造りでした。
予約時間を決めようと思っていたら
すでにいい時間は埋まっていた・・・
小山薫堂さんプロデュースの湯道。
浴室もどこか神秘的感があります。
奥の小さい湯船がひんやり温泉で、
15℃ほど冷やしたもの。
41℃くらいのアチチ湯をの交互浴は気持ち良すぎて。
本当に沼なんじゃないかと思うほど。
ここでもこだわりの十割源泉。
(十割そばみたいに薄めず沸かさず源泉そのままだからと名付けられた)
アチチめの42℃とひんやり温泉20℃ないくらいとの温冷交互浴が
とても気持ちいい〜
ひんやり温泉もかなりクセになりました。
お部屋の温泉
温泉はお部屋にもあるので
貸切を入浴する他はお部屋でもたっぷり楽しみました。
ちなみに瀧波の大浴場の温泉にも入ることができますが、
何度か瀧波は入っているからいいかなぁと。
この日はお部屋でサウナと温泉を堪能です。
ふんわり硫黄臭が感じられる湯で湯温は42℃。
お肌によく馴染む、よき湯。
お部屋に素晴らしい湯使いの湯がいつでも入れる環境って
やっぱりいいなあと思ったのでした。
・・・よく見るとわたしが写り込んでいるけど
温泉のすぐ近くにこのお部屋はサウナもあったので
サウナももちろんたっぷり利用しました。
サウナの温度は4段階くらいから温度を選ぶことができました。
そして
ここでしかできないこと。
なんとかけ流しの十割源泉を汲んできてストーンにかけると
温泉ロウリュができるなぁと思ったのですね。
泉質によってはストーンが完全にすぐやられてしまいそうだけど
ここ大丈夫そうだし、
社長に相談してみたらぜひ〜とOKしてもらったので
温泉ロウリュを楽しみました。
じんわり汗かけて気持ちいいし
そしてお肌も温泉を浴びて、歓喜。
これ、いい。
すっごくいい〜!
大満足のサウナでした。
温泉情報
●泉質:含硫黄ーナトリウム・カルシウムー塩化物温泉
●泉温:57℃
*分析表は見当たらなかったので、公式に書いてあったり聞いた温泉情報を
夕食
こちらはオステリア、ですし。
夕食のこの時間をとーっても楽しみにしていました!
そもそも”オステリア シンチェリータ”という名前、
シンチェリータというのは、イタリア語で「誠実」「誠意」の意味で
原田誠シェフ☆の名前に由来していて名付けられたのだそうで。
まさにここは、シェフが食で演出する「まことの部屋」空間とのこと。
あぁ楽しみすぎる〜〜〜
食事棟に移動しました。
まずはイタリアのスーパークリングワインで
かんぱーーーい!
\(^o^)/🍷
ロゼで甘くなくて
繊細なアワアワが心地よい〜〜〜
こちらではイタリアのワインのペアリングとのことで
ドリンクメニューはありません。
ペアリングなので食事に合わせて提供するというスタイル。
基本的に置賜の食材を使っていて
どの皿も美しくて、もちろん相当おいしい。
温泉宿でも☆シェフはいらっしゃるけど
やはり湯宿で☆シェフのお料理を
その土地ならではの魅力を引き出して供されるのって旅ならではだし、好き。
山形といえばの舟形マッシュルーム、
これは以前から大ファンだけど
日本のマッシュルーム界のキングなんじゃないかと思う食材で
ここでいただけるのはかなり嬉しかった〜!
1つといわず、3つくらい食べたかったな。
シェフの出身、新潟の甘鯛も米沢牛も火入れが絶妙。
わたし、ウニ活という名の
ウニの追っかけを毎年しているくらい大好きなので
ここで三陸のうに様が登場したのはとても嬉しくて感激。
うに、おいしい!
このお皿は好みドストライクだった〜〜!
気仙沼の雲丹様だけはなく、
ホタテも庄内のつぶ貝が
枝豆のエスプーマとの共演が見事で。悶絶。
うっとり。しばらく余韻に浸りました。
でもこれは正直、ワインではなくて日本酒で合わせたかったなあ。
やはり雲丹は、ワインとの相性がよろしくないのだというということを
日本酒のテキストだけではなくて
実際に合わせてもそこだけは感じてしまった。
わたしはJSAの日本酒認定講師でもあるのでね、
ごめんなさい。そこだけは譲れず・・・
ワインの中の鉄イオンが魚卵系の過酸化脂質と結びつくと
脂質の酸化を促進してしまい生臭さが出てしまうということなのですが、
やはりここでも例外ではなくて。
一口飲んでからはワインに合わせずに、このお皿を味わったのでした。
サシも赤身も美しい米沢牛のリブロース。
先程のリブロースは、コンソメトマト鍋に。
ポン酢と合わせても見事にピッタリ合って。
イタリアンだけど和との融合を楽しめるので
食べ飽きなくていいなぁ。
みずみずしいセリなどはだしびたしでしゃぶしゃぶ風にしていただくと
悶絶のウマさだった〜
ここまで結構あれこれいただいていて腹パンだけど重くなくて素晴らしかったな。
ボリュームもあったけどどの皿もアートで芸術作品そのものなので、
魅せ方もさすがでした。
そして別腹のドルチェが2種類も。
旬を迎えた山形のさくらんぼ、めちゃくちゃおいしかった〜
ペアリングで合わせたワインのみなさま、大集合。
ごちそうさまでした。
😊
夜食
ごちそうさま〜と食事棟を出たら
程なくして夜食が出来上がりました。
え?
だいぶお腹いっぱいですけど・・・
(^◇^;)
夜食もやはりイタリアンですね。
パスタでカチョエペペでした。
チーズと黒胡椒だけのパスタ、
使っている素材の良さとシェフの腕にかかっているので
やっぱりおいしい。
腹パンなのに見ると食べたくなってしまうし、いただきました。
あぁぁぁあ… 胃袋拡張。
朝食
一夜明けて。
おはようございます!
時刻は8時30分。
朝ごはんの時間になりました。
夜しっかりすぎるほどいただいたほか
夜食もあったし
お酒もたっぷりいただいたりしたので
朝目覚めた時にあまりお腹は減ってなかったから
おめざめ温泉してサウナでととのってから朝ごはんを。
夜と同じお食事棟です。
行くとオシャレにごはんの共のみなさんと
生ハムがスタンバイしていて。
ご飯は「おいしい米づくり日本一大会」で日本一となった
黒澤さんちの”夢ごこち”を使って土鍋で炊いていました。
わぁ。楽しみ!
それではいただきます〜
朝採り野菜のサラダはみずみずしいのはもちろん
野菜の旨みと甘さが凝縮されていたし
なんといっても山形といえばのだしも
厳選素材を使いシェフの手にかかると、
やはりひと味もふた味も違ったなぁ。
しみじみ…おいしい。
目の前で原木をスライスしてくれる生ハムは
温泉玉子と一緒に並んでいました。
こぢんまりサイズの鰆も鬼おろしと一緒に。
アスパラも
米沢牛のしぐれ煮も
ちょっとずつが嬉しい朝ごはん。
生ハムと芋煮はおかわりできたので
朝からしっかり食べる習慣があるなら
ここで調整できるのかなと思ったのでした。
出汁が身体に染み渡りまくる芋煮は、
厳選素材の米沢牛を使用。
芋煮もやはりプロの味で。
絶妙すぎたなぁ。
めちゃくちゃおいしすぎて。昇天。
スライスしたての生ハム。
程よい塩味の生ハムはご飯にもぴったりで。
温玉に絡めても、
わさびと合わせても
うっとりするウマさでした。
口内幸福〜
食後のコーヒーと一緒に登場したのは
やはりイタリアンドルチェでパンナコッタ。
胃袋が満員御礼なのに、別腹に収まりました。
感想・まとめ
1日3組だけのオーベルジュ。
非日常感がものすごくて、まさにここは楽園のようだったな。
全国各地に非日常を演出してくれるステキなお宿は他にもあるけど、
オステリアとだけあって
置賜の土地と食材を熟知したうえで
これまでの経験を活かし、シェフが人生をかけて
毎日イタリアンで表現をし、感動を提供してくれる場所。
お料理の素晴らしさだけではなく、
肝心な温泉は、ここもやはり瀧波の湯守さんこだわりの十割源泉で
よき湯をあますことなく貸切風呂と部屋風呂にて堪能できるというのは、
温泉好きな美食家さんにはたまらない宿かと思いました。
サウナのあるお部屋なら
こだわりの十割源泉の湯でロウリュできるというのも
よき湯が湧く温泉ならではだし、
それが叶えられるのは温泉好き目線でもかなり嬉しいなと。
温泉好きなサウナ好きの方も満足度が高いのでは?と思う。
ただ、やはりイタリアンだからと
イタリアワインとのペアリングだけとこだわってしまうのは
もしかしたらお客さんが限られてしまうのでは?と・・・
ワインとのペアリングって難しいなぁと思うので。
山形の地酒と合わせた方がシェフの料理とはピッタリな気もする。
ワインのペアリングか日本酒のペアリングかを選べたらいいなぁ。
そもそもワインがあまり得意ではない美食家さんもいるんじゃないかと思うんですよね。
究極の楽園みたいな宿だからこそ
もっとこうあったらいいのにという点はあるけど
まだオステリアシンチェリータは始まったばかりだし、
それはこれからお客さんとお宿が一緒に作って行くのだろうなぁ。
こそっと社長さんが仰っていたけど
さらにこの宿も変化を重ねる予定で、
1泊あたりの値段も近いうちにさらに上げていくつもりとのこと、
今のスタイルでも温泉好き目線としては大満足なので
ここは早めに泊まりに行った方がいいのかなと思ったのでした。
瀧波も大好きだけど
オステリアシンチェリータも素晴らしい場所だった!
また季節を変えてシェフの素晴らしいお料理と湯を堪能しに行けたらいいな。
住所 | 山形県南陽市赤湯3005 |
tel | 0238-43-6111 |
WEB | http://takinami.co.jp/osteria-sicerita_restaurant/ |
日帰り入浴 | 不可 |
一人泊 | 応相談 |