*群馬の秘湯ぬる湯でご自愛*霧積温泉金湯館ひとり泊記 | 現役アナウンサーの温泉専門家 植竹深雪

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*群馬の秘湯ぬる湯でご自愛*霧積温泉金湯館ひとり泊記

先日、群馬県と長野県の県境
上信越国立公園内の特別地域内にある

霧積温泉 金湯館

ものすごーく久しぶりに宿泊してきました。

特別地域内ということは
車でお宿まで直接向かうことはできなくて。

ギリギリ可能なところまで車で向かい
そこから細い山道ホイホイ坂を20〜30分くらい歩いて行くという
文字通りの秘湯宿。

だけど

宿泊すればお宿指定の駐車場までお迎えに来てくださるので
前日お宿に直接電話し、細かな指示を聞いて確認します。

今回はひとり泊。
そしてかなり久しぶり。
(10年以上前で秘湯を守る会に入っていた頃)

 

もう、すっかり記憶が曖昧。。。

 

自分の車で指定の駐車場まで向かう細い山道は、
全国各地結構いろんな不安な山道を運転していても、ここは不安。

写真のところは舗装されているし全然問題ないけど
この先どんどん不安になりながら、目的地を目指したのでした。

駐車場で若旦那と合流しお宿へ

無事駐車場に着いて、若旦那さまと合流。

 

そこからは若旦那さまの車でお宿に向かいました。

 

雨が降ったりやんだりの天気。

最近咲き始めたという紫陽花がきれいに咲いていて。

雨に濡れたお宿や周辺の雰囲気もまたステキ。

チェックイン

霧積温泉金湯館といえば、

1976年に小説が出版。
77年に映画化された「人間の証明」(森村誠一)にその名が登場した温泉宿としても有名ですね。

森村誠一氏が学生時代に金湯館に宿泊し、ハイキングにおでかけ。
その時山頂で宿のお弁当の包み紙に刷られていた西条八十の帽子の詩が目に留まり、
それが昭和50年代の初めに大ヒットした『 人間の証明 』を世に出すきっかけになったのだそうです。

母さん僕のあの帽子どうしたでせうね。
ええ、夏碓氷から霧積へ行く道で渓谷へ落とした、あの麦わら帽子ですよ。

 

♨️

 

明治17年創業の旅館。

勝海舟や伊藤博文、与謝野晶子をはじめ
多くの偉人が逗留した歴史あるお宿で、
ここから多くの制作や創作が世に排出されたそうです。

明治憲法もこちらのお宿で草案されたそうですよ。

 

帳場で館内の説明などを聞いて。
お部屋へ向かいます。

改めて。

至る所に
歴史と趣が感じられるお宿だなあ、としみじみ。

別館”泉”のお部屋

本館と別館があり
伊藤博文が泊まったお部屋は人気がありますが
わたしは特にこだわりがないので別館に。

案内していただいたのは”泉”という縦長のお部屋。

 

このご時世ですし、
布団は事前に敷いてありました。

 

冷蔵庫はお部屋にないので
キンキンに冷えたビールは館内の販売機で購入します。

 

ちなみに

 

docomoは全然問題なく使えるけど、
ソフトバンクは繋がらないそうです。

 

わたしはdocomoと楽天モバイルの2台持ちだけど
両方問題なく使えました。

 

Wi-Fiも使えません。

コンパクトにまとめられていた
浴衣や歯ブラシ、タオルセット。

1階に行くと岩清水がものすごい勢いで溢れています。

めっちゃ冷たくておいしい!

ドライヤーを持参推奨とお宿からのメールにも書いてあったのに
すっかり忘れてしまい・・・

まぁ微風ドライヤーでも髪が長くないから問題ないわと思っていたところ
1つドライヤーを発見。

十分。

全然問題ないです。

 

大浴場の手前にある洗面所は温泉を使用していて。

蛇口がエビフライみたいになっているのに萌える♡

温泉は男女別内湯のみ

温泉は内湯のみ。

男性の方が少し広いそうだけど
女性の方でもわたしはいいなあと思うんですよね。

 

浴室の中に入るとふわっと硫黄の香りに出迎えられます。

 

飲泉可能でもあるフレッシュな湯が、ざあざあ掛け流し。

体温に近い38〜39℃ほどのぬる湯が、めちゃくちゃ気持ちいい。

そして細かなアワアワの気泡はしっかり健在。

 

ツルツル、すべすべの浴感。

絶妙な温度、
細かな泡付きに感動しまくりながらの湯浴みは本当にシアワセで。

長く温泉を楽しみました。

見上げるとレトロな窓にときめいて。

還元力ある湯で美肌湯治。修行。

アンチエイジングに期待。

 

ぬる湯なので硫酸塩泉の美人の湯をたっぷり浸かって。

お肌にしっかり浸透させてきました。

 

 

温泉情報

●泉質:カルシウムー硫酸塩泉

●泉温:38.9℃

●湧出量:300ℓ/min

 

夕食はお部屋で

早めにチェックインしたけど

湯をたっぷり堪能し
湯上り後のビールでクールダウンしていたら
あっという間に18時。

 

お食事の時間になりました。

 

山菜づくしのお料理。

群馬名物のこんにゃく。

天ぷらは10種類とかなりのボリューム。

この天ぷらがサックサクでおいしいのです。

 

鮎とデカイ豚汁とたっぷりのご飯。

 

食事の邪魔をせず飲み疲れない地酒と合わせて
ゆっくり食べているとかなり腹パンになりました。

飲み物のメニューはこんな感じでした。

生酒が上の写真の地酒です。

 

以前はスタンプ帳のために1泊2食付きにしたけど
今回は普段朝ごはんを食べる習慣もないので夕食のみに。

 

夜たっぷりいただいてしまい
朝も全然お腹が空かなかったので、夕食のみでよかったなと。

つくづく思ったのでした。

感想・まとめ

ぬる湯で温泉の湯がかなり素晴らしい。

宿のきれいさ < 湯の良さ重視 の方なら大満足かと。

部屋に冷蔵庫がないこと、
浴場にシャワーがないこと、
電波がdocomo以外怪しくて繋がらないこと、
歴史のあるお宿ゆえ、古さを受け入れられること・・・

 

これらが受け入れられたら湯に大満足できるし
湯旅時間も忙しない日常から離れて美肌湯治ができるので
あたたかなよき宿だと思います。

 

山に泊まる、という感じ。

 

しみじみ

ゆっくりご自愛が叶うお宿だと思いました。

 

住所 群馬県安中市松井田町坂本1928
tel 027-395-3851
web
https://www.kirizumikintokan.com
日帰り入浴 700円
時間 11時〜15時
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