十谷温泉郷 温泉民宿山の湯宿泊記|本当は教えたくない…崖スレスレの絶景温泉と旬の味覚を楽しむ湯宿
山梨にある秘湯温泉 十谷(じっこく)温泉。
甲府南ICから車で30分ちょっと。
源氏山など1500m級の山に囲まれ、大柳川渓谷に沿って湯宿がある温泉地で
以前は3軒あった湯宿も今は1軒のみとなってしまったというところです。
ここは源泉が凍結してしまうこともあり
12月〜3月上旬頃までは冬季休業に入るので、
3月下旬〜11月末までの期間限定営業の湯宿。
秘湯感、秘境感もたっぷりあります。
ここに泊まってみたいなあと思っていたものの
行くなら紅葉の時期がいいなと思っていたのです。
で、今年、
山梨の紅葉温泉を今年は追いかけたいなと思っていたので
ここの紅葉温泉も狙いたくて・・・
ついに行ってきました。
素朴がしみる、
そしてほっこり癒される要素たっぷりの素敵な湯宿でしたよ〜
山の宿の特徴
♨️甲府市街地から1時間ほどのところにある秘湯
♨️春は山菜、秋はきのこ、そして松茸を味わうことができる山の宿
♨️崖スレスレに建っていて、季節の絶景を堪能できる
♨️露天風呂はご主人の手作り
チェックイン
ここだけではないけど
山梨のお宿さんって13時チェックインのところが少なくないんですよね〜
ここも13時からチェックインできるということで
いくつか紅葉温泉目当てで周辺の湯を立ち寄りしつつも
15時前にはチェックインしました。
季節の絶景狙い。
紅葉と露天風呂をセットで楽しめたら嬉しいけど・・・
山は色づきつつあるけど
今年は夏が長かったからか紅葉の色づきが遅いかも。
お部屋の様子
チェックインで宿帳を書いたりした後はお部屋へ。
お部屋は全室和室で12室あるそうです。
お部屋に到着。
竹の間
ひと晩お世話になります。
きれいに維持管理されているお部屋。
お布団は自分で敷いてね〜というスタイルです。
崖スレスレのところに建つ山の宿だし
期待はできないとはいえ
淡い期待を持ってWi-Fiがあるか聞いてみたら
・・・やはりだめだった。
スマホは普通に5Gで使えたし
テザリングはできるとはいえ
なんだかデジタルデトックスでもいいかななんて思ってしまうほど
周囲の自然環境、絶景に惹きつけられました。
温泉へ
それでは温泉へと向かいましょう〜
温泉は内湯と露天風呂が男女別でそれぞれあります。
でも場所は内湯と露天風呂は離れたところにあるので
一旦服を着ての移動となりますよ。
まずは紅葉具合が気になったので、
露天風呂へと向かいました。
男女、隣あわせです。
温泉は夜は21時まで。
翌朝は5時30分から入ることができます。
そうそう。
男女の入口近くにご主人が手作りした露天風呂の完成までを
写真で記録したものが掲示されています。
露天風呂を手作りって他でもみたことがいくつかあるとはいえど・・・
改めて、すごいことですよね。
それでは
露天風呂をいただきに行きましょう〜
「眺めの湯」と名付けられた露天風呂。
え、え、ちょっと待って。
事前に見ていた写真と違うなあと思って・・・
他にも実はあるのかと思ったりしたけど
後に写真でよく見る開放感たっぷりの絶景温泉、
あれは殿方専用だということを後に知ったのでした。
ぐぬぬぬぬぬ。
夜9時までで清掃が一旦入るのならば
できたら男女が入れ替えていただけたら嬉しいんだけどなあと
温泉好き目線ではチラリと思ってしまったり。
ううう。
ここはゆったり入るのならば3人くらいサイズとなっています。
湯船に浸かって。
浸かってからの目線は
目の前に山の絶景を楽しめるようになっています。
こぢんまり。
源泉温度が低い冷鉱泉。
加温・そして循環しているとのことで
タンクで消毒もしているけど
もともとが鉄分豊富で湯力があることもあってか
塩素使用すると感じる特有の乾燥はなかったし
とろりとした浴感の湯が心地よくて。
まったり寛げました。
ちなみに。
最後に見せていただいた殿方の露天風呂。
広いし素敵だなな。
いいなあ・・・と思わずにいられなかったデス。
加温は薪を使って湯を温めています。
手作りの露天風呂。
そして今ではあまり体験できない薪のお風呂というのも
なかなかレアだよなぁと思ったのでした。
内湯へ
お次は内湯へと向かいましょう。
内湯は食事場所からまた下に降りたところにあります。
山の斜面に沿ってつくられた内湯。素敵すぎる。
シャンプーなどは内湯入口すぐのところに置いてあって。
こちらも自由に使えるみたいでしたよ。
一応自分で持参をたシャンプー類を使用したのでした。
ドライヤーはここだけではなく、お部屋にもあります。
内湯も清潔感あって。
とても丁寧に維持管理されているなあと思ったり。
2〜3人サイズの湯船。
加温しっかりしていてアチチ湯です。
うっすらグリーンがかった湯は
内湯だとさらに鉄混じり感、緑礬泉らしさを感じます。
ちょっとキシキシ感もあり。
内湯もガラス窓から山の絶景を楽しむことができて。
場所によっては赤く色づいた紅葉した木もありましたよ。
内湯も塩素臭などは感じられず。
湯からもおもてなしを感じることができました。
ほっこり。
温泉情報
・泉質:含鉄(II、III)-カルシウム・硫酸塩冷鉱泉
・泉温:13.2℃
・pH 3.8
・成分総計:1330mg/kg
絶景すぎるトイレ!?
こちらの湯宿さん。
ご主人はトイレも造られたんだそうで。
トイレが広くて、そして山の絶景を楽しむことができるのです。
こんなに素敵だと長居したくなってしまうのでは?と思ったり。
これは2階のトイレ。
1階のトイレも絶景でした。
眺望を楽しめるという贅沢な空間。
ちなみに男女兼用のようでした。
夕食
時刻は18時。
夜ごはんの時間になりました〜
選択はできず18時から一斉スタートみたいです。
部屋食の方もいたけど
個室でお食事をいただきます。
ひとりでも個室だと周りの目が気にならず
マイペースにいただけますね。
常温の地酒でかんぱーい
\(^o^)/🍶
ご主人の愛情たっぷり込められた
山の宿らしさ溢れる夕餉。
山の幸がたっぷり。
洋食の前菜みたいな野菜たち。
これ実は全部ぬか漬けで。
どれもしょっぱくない程度の絶妙な浸かり具合がとてもおいしい〜
この岩魚の甘露煮。
味付けがものすごく絶妙。
めちゃくちゃおいしすぎた〜〜
〆の手打ちそばもご主人が作られたもの。
お酒を飲みながらだけど
ごはんはほとんど手をつけなかったこともあるけど
腹パンになりすぎず。
ちょうどいいなーと思えるくらいの量でしたよ。
からだ想いな夕食でした。
朝食
一夜明けまして。
おはようございます。
山の朝はどこでも早いけど
ここは選択の余地なしで。
山登りとか特に自然のアクティビティをしないわたしにとって
7時15分〜って(といっても7時10分ちょい前に呼びにくる)
実はとても早いなと思った朝ごはん。
直前にお目覚め温泉に入ったものの
全然お腹が空いていないなあなんて思いつつ
夜と同じ場所で朝ごはんをいただきます。
野菜たっぷり。
宿で出てくる卵焼きも
ここでは大根菜と卵を炒めたスクランブルエッグみたいな卵焼きで。
これが初めましてなのに
おばあちゃんが作ってくれたような
懐かしささえも感じたなあ。
納豆大好き星人のわたし。
納豆とたっぷりのネギが添えられていて。
量もごはんで調整できたし
朝も食があまり進まないとはいえ
やはり朝も出てきた美しい野菜のぬか漬けと共に
からだを労るような朝ごはんでなんだかからだにいいことした気持ちになれました。
食後の柿とアイスとほうじ茶。
柿が甘くておいしかった〜〜
ごちそうさまでした。
感想・まとめ
関東からサクッと湯旅に行きたいな。
でもわちゃわちゃしていなくて
☑️静かに過ごしたい
☑️季節の絶景を楽しみたい
☑️旬菜を味わいたい
こんな方ならとても刺さるのでは?と思ったり。
ひとりでも宿泊可能で
あたたかく迎えてくれました。
よき湯とはいえど純粋に掛け流しじゃないとダメな方や
Wi-Fiないのが耐えられない人、
近くにコンビニがないと辛い人だとミスマッチかもしれないけど
心も身体もなんだか浄化できたなあと思えるような
素敵な湯宿でした。
松茸も気になるなあ。
そして春の山菜も食べたいのでまたリピしたいと思います。
住所 | 山梨県南巨摩郡富士川町十谷2266 |
tel | 0556-27-0022 |
web |
「山の湯」公式サイト |
日帰り入浴時間 | 11時〜15時30分 大人700円 |
ひとり泊 | 可能 宿泊料金(2食付)10,150円に+1100円 |